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■成功例を強調する写真はだめ 美容クリニックのHPに指針 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は15日までに、美容整形や脱毛、脂肪吸引などを行う医療機関を対象に、ホームページ(HP)での宣伝を規制する指針を、平成24年度中に策定することを決めました。限られた成功例を強調する施術前後の写真や患者の体験談は、掲載を禁じる方針です。
 医療機関の広告は医療法で厳しく制限され、雑誌広告などは現状でもこうした表現が禁止されていますが、HPは対象外。美容クリニックなどのHPを見て訪れた患者が高額な費用を請求されたり、施術結果が不本意だったりといったトラブルが増え、厚労省はルールが必要と判断しました。
 「ナンバーワン」「芸能プロと提携」などの優れた医療機関と誤認させる文言や、「キャンペーン中で今だけ90パーセントオフ」のような費用の安さを過度に強調する表現も禁止する方向です。
 指針では、術後の痛みや副作用、必ずしも期待通りの効果がない場合があることなど、リスクも知らせるよう求めます。
 現状では、「簡単に小顔になれます」「脂肪吸引であこがれの身体を」など、美容クリニックなど医療機関のホームページ(HP)には、容姿に悩む人々を引きつけるさまざまな言葉が躍っています。
 内閣府の消費者委員会が昨年11月、利用者を対象にした実施した調査によると、美容クリニックを選ぶ際の情報収集方法のトップは友人・知人の話で39パーセント、次いでHPを挙げた人が38パーセントに上り、フリーペーパーやダイレクトメールなどを大きく上回りました。さらに、受診先を選ぶ決め手となった情報に「患者の体験談」もしくは「施術前後の写真」を挙げたのは47パーセント。
 こうした情報を広告に掲載するのは医療法違反となるわけですが、規制対象外のHPには堂々と掲載されているのが実情でした。
 一方でトラブルも少なくなく、国民生活センターによると、体に傷が残ったり痛みがあったりするという内容の相談が2010年度には293件寄せられました。医療レーザーによるしみ取りで顔全体にやけどを負い、全治1年と診断されたケースもあるといいます。

 2012年1月15日(日)




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