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■基準超のホルムアルデヒド、埼玉県の浄水場の水道水から検出 [健康ダイジェスト]

 埼玉県の行田市と春日部市の浄水場で採取した処理後の水道水から、国の基準を超える化学物質のホルムアルデヒドが検出されました。埼玉県によりますと、この水を飲んでも健康への影響はないということで、原因を調べています。
 同県の発表では、17日から18日にかけて、行田市にある行田浄水場と春日部市にある庄和浄水場で、処理後の水道水から、国の基準の1リットル当たり0・08ミリグラムを超える0・096ミリグラムから0・168ミリグラムのホルムアルデヒドが検出されました。
 行田浄水場は利根川から、庄和浄水場は江戸川から水を引き込んでおり、埼玉県ではホルムアルデヒドを活性炭で吸い取るなどして濃度を下げる対応を取るとともに、これらの浄水場に水を引き込む取水口のさらに上流側に何らかの汚染源があるとみて原因を調べています。
 同県は濃度を下げる対応で状況が改善しない場合、上流側の行田浄水場については取水を停止する可能性があるほか、下流側の庄和浄水場についても取水を停止する可能性は否定できないとしています。その場合、それぞれの周辺の自治体では、水が出にくくなる恐れがあるということです。2浄水場の水道水は、埼玉県北部や東部のおよそ30の市と町に供給されています。
 ホルムアルデヒドは、樹脂や防腐剤など非常に広い用途に使われる化学物質。有害性もあり、吸入すると目や鼻が強く刺激されるほか、濃度が高いと呼吸困難も引き起こします。また、発がん性もあり、使用に当たってはさまざまな規制が行われています。
 東京都は、埼玉県から連絡を受けて、国の基準を超えるホルムアルデヒドが検出された利根川水系から取水している都の三郷浄水場の水を調べたところ、最大で国の基準の3分の1以下のホルムアルデヒドが検出されたということです。この数値は、時間が経つとともに下がっているということです。
 また、利根川水系と水路がつながっている荒川から取水している東村山、三園、朝霞の各浄水場の水も調べたところ、ホルムアルデヒドは検出されなかったということです。東京都は、今の段階で取水制限をする必要はないとしています。
 千葉県によりますと、17日午後2時に利根川水系の江戸川から取水している、松戸市にある栗山浄水場の水を調べたところ、国の基準である1リットルあたり0・08ミリグラムを大幅に下回る0・003ミリグラムのホルムアルデヒドが検出されたということです。ただ、上流の埼玉県で高い数値が出ていることから、千葉県は現在、情報収集に当たり、今後の対応を検討しています。
 群馬県は、埼玉県からの連絡を受けて、利根川から取水している千代田町の浄水場で、17日の午前9時に採取した水を調べたところ、1リットル当たり0・034ミリグラムのホルムアルデヒドが検出されたということです。国の基準の半分以下で、群馬県は今の段階で取水制限をする必要はないとしています。しかし、ふだんはほとんど検出されないことから、引き続き、浄水場の水を調べるとともに埼玉県と共同で原因を調べています。

 2012年5月18日(金)




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