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■インフルエンザ、全国的な流行入り A香港型ウイルスが最多 [健康ダイジェスト]

 インフルエンザの患者が九州や関東地方などで増え、国立感染症研究所(東京都新宿区)は21日、インフルエンザは全国的な流行に入ったと発表しました。時期は平年並みで、流行は今後さらに拡大する見通しだということです。
 国立感染症研究所によりますと、今月16日までの1週間に全国のおよそ5000の医療機関から報告されたインフルエンザの患者は、前の週の2倍の5789人で、九州や関東地方などを中心に8週連続の増加となりました。1つの医療機関当たりの患者の数は1・17人で、流行の目安とされる「1」を超えました。
 都道府県別では、佐賀県8・11人、群馬県6・87人、沖縄3・79人の順で多くなっています。また、佐賀県、群馬県、千葉県、大分県、それに長崎県を加えた5つの県では、今後4週間以内に大きな流行となる恐れがある「注意報レベル」を超える地域も出ています。
 現在までのところ、群馬県を始めとした関東地方での流行が目立ちます。国立感染症研究所によりますと、今月16日までの1週間に関東地方1都6県のおよそ1500の医療機関から報告されたインフルエンザの患者は、前の週のおよそ2倍の2616人。
 1つの医療機関当たりの患者の数を都県別にみると、埼玉県が2・28人、千葉県が2・27人、栃木県が2・03人、東京都が1・12人、神奈川県が0・73人、茨城県が0・45人となっていて、「1」を超えた自治体はそれぞれ流行入りを宣言しています。
 今年9月以降に全国の患者から検出されたウイルスは、高齢者で重症化しやすいとされるA香港型が82パーセントを占め、3年前に新型インフルエンザとして流行したウイルスは7パーセントにとどまっているということです。
 国立感染症研究所の安井良則主任研究官は、「流行は今後、さらに拡大し、学校の冬休みが終わる1月中旬以降、全国で本格化する見通しだ。せっけんを使って水を流しながら手を洗うとともに、今からでもワクチンを接種するなど予防に努めてほしい」と話しています。
 東京都内の小児科の病院では、インフルエンザの流行がピークになるのを前に、予防のためのワクチンの接種を受けようと多くの親子連れが訪れています。
 このうち調布市の小児科の病院では、インフルエンザの患者はまだいないということですが、予防のためのワクチンの接種を受けようと親子連れが次々と訪れています。
 佐々木こどもクリニックの佐々木伸彦院長は、「ワクチンの効果が出始めるのは2週間から3週間後とされているので、早めに打ってほしい。インフルエンザはせきやくしゃみなどで飛ぶ唾液から感染することが多いので、人混みを避け、家に帰ってからはしっかりうがいや手洗いをしてほしい。またインフルエンザのウイルスは乾燥した場所で長生きするので、部屋を加湿し、こまめに水分をとってのどを潤すことが大切です」と話しています。
 同時に、高齢者は肺炎になり重症化する場合もあるということで、インフルエンザのワクチンと合わせて、肺炎球菌のワクチンも接種してほしいとしています。

 2012年12月21日(金)




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