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■東京都で新たに先天性風疹症候群 風疹患者数、昨年超える [健康ダイジェスト]

 風疹が流行する中、東京都内で新たに1人の新生児が、妊娠中の母親が風疹に感染したことで心臓疾患や難聴といった障害が出る「先天性風疹症候群(CRS)」と診断されました。昨年10月以降、風疹によって障害が出た新生児は、全国で合わせて8人となりました。
 東京都によりますと、都内で生まれた新生児が先月、先天性風疹症候群と診断されたと、医療機関から保健所に届け出があったということです。
 東京都内では風疹の患者が毎週100人以上報告されていて、今年に入ってから先月31日までに報告された患者数は1168人と、昨年の同じ時期の70倍近くに上っています。
 昨年から続いている風疹の流行で、先天性風疹症候群と診断された新生児は、全国で昨年が5人、今年は3人となり、昨年10月以降で合わせて8人。
 風疹について多くの妊婦からの相談に応じている、東京都千代田区の三井記念病院産婦人科の小島俊行医師は、「このまま流行が続けば、障害の出る赤ちゃんが増えると危惧している。妊婦は赤ちゃんに障害が出る恐れがある妊娠5カ月までは人混みを避け、妊婦の夫や職場の人はワクチンを接種してほしい」と話しています。
 一方、国立感染症研究所の2日の発表によると、年初からの全国の風疹患者数が3月24日までで累計2418人となり、過去5年で最も多かった昨年1年間の患者数2353人を3カ月足らずで上回りました。
 新規患者数はここ数週間、毎週300人前後と高い水準が続いています。3月18~24日の1週間で新たに報告された患者数は292人。
 都道府県別では、東京都が93人と突出して多く、神奈川県が50人、大阪府が30人など引き続き首都圏と関西で感染の拡大が続いていますが、鹿児島県で11人、静岡県で7人など流行は全国に広がっています。
 また、子供のころ予防接種を受けた人でも風疹に感染するケースが、報告されています。今の子供たちは、風疹のワクチンの効果を高めるために1歳と小学校入学前の、合わせて2回接種することになっていますが、1990年4月1日以前に生まれた23歳以上の人は、風疹の予防接種を制度として過去に1回しか受ける機会がありませんでした。ワクチンを1回しか接種していないと、時間の経過に伴って効果が弱まることがあるといいます。
 国立感染症研究所感染症情報センターの多屋馨子室長は、「1回、ワクチンを打っただけでは長い時間を経て抗体が下がることがあるので、特に妊娠を考えている女性は2回目の接種を受けてより確実に免疫をつけてほしい」と話しています。

 2013年4月3日(水)




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