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■カプセル飲むだけで大腸がん検査、新型内視鏡が登場 来年1月から保険適用 [健康ダイジェスト]

 「飲むだけ」のカプセル型内視鏡で大腸のがんを探す検査が、来年1月から公的医療保険の対象になります。
 大腸がんは、がんの死因の上位ですが、「恥ずかしい」などの理由で検診の受診率が低迷しています。受診率アップに一役買うと期待されています。
 藤田保健衛生大病院(愛知県豊明市)では保険適用に先駆けて、11月7日からこの検査を始めています。
 検査では、長さ3・1センチ、直径1・1センチのカプセル型の内視鏡を口から飲み込むと、消化管のぜん動で胃や小腸、大腸と肛門に向かって進みます。2台の小型カメラとLEDライト、バッテリーが内蔵されており、1秒間に最大35枚の画像が撮影でき、データは随時、受診者が肩から提げたレコーダーに送信されます。個人差はあるものの、約10時間あればカプセル型内視鏡は便として排出されます。
 肛門から細長い管を入れる従来の内視鏡検査と比べると、痛みと心理的負担がないことが利点。
 カプセル型内視鏡は、小腸用が2007年に保険適用されています。大腸用は7月に国がイスラエルの医療機器メーカー、ギブン・イメージングが開発したカプセル型内視鏡の製造販売を承認し、厚生労働省の中央社会保険医療協議会が11月6日、来年1月からの保険適用をスピード承認しました。
 カプセル型内視鏡の価格は8万3100円。ここに検査費用が加わり、3割負担なら1回数万円で受けられる見通し。
 ただ、従来の内視鏡と違い、検査中に病変が見付かってもその場で治療できない弱点もあります。精度もやや劣り、2011~12年に国内3施設が行った治験では、66例中4例(6パーセント)で病巣を発見できませんでした。
 厚労省の2012年統計では、大腸がんは女性のがんによる死因の1位、男性も3位と高くなっています。一方、検診の受診率は40歳以上の男女ともに3割未満で、精密検査を受けない人も多いといいます。

 2013年11月21日(木)

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