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■新型コロナワクチン接種でアナフィラキシー、国内2人目の報告 医療従事者の20歳代女性 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は6日、新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けた20歳代の女性について、「アナフィラキシー」と呼ばれる重いアレルギー症状が報告されたと明らかにしました。ワクチン接種後のアナフィラキシーの報告は2人目で、女性はすでに回復しているということです。
 厚労省によりますと、アナフィラキシーが報告されたのは20歳代の医療従事者の女性です。
 5日にアメリカの製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスのワクチン接種を受けたところ、25分程度でじんましんが現れ、その後せきや発熱、血圧の低下、息苦しさなどの症状が確認されました。
 女性はアドレナリンを投与する治療を受けて回復しましたが、医療機関は「接種と関連がある」と報告しています。
 女性に基礎疾患があるかは不明で、厚労省は過去に重いアレルギー症状がみられた人は接種後30分程度、そのほかの人も少なくとも15分は経過を観察するよう求めていました。
 厚労省の医薬品安全対策に関する専門調査会の会長で、埼玉県立小児医療センターの岡明病院長は、「接種後15分が経過してから症状が出ているが、治験などでも頻度は低いが同様の報告があり、15分経過した後も注意が必要だ。情報を収集した上で、アナフィラキシーに該当するかや接種後の対応方法などを検討したい」としています。
 国内では5日午後5時までに4万6469人の医療従事者が接種を受けており、アナフィラキシーが報告されたのは2人目です。
 1人目のアナフィラキシーは、5日にワクチン接種を受けた30歳代の医療従事者の女性。5分以内にせきが出て呼吸が早まり、まぶたのはれや全身のかゆみなどの症状が出たものの、アドレナリンの投与後に症状は改善しました。女性には、ぜんそくや甲状腺機能低下症などの基礎疾患があったということです。

 2021年3月7日(日)

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