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■フランス、PCR検査すり抜ける新変異ウイルスを発見 新規感染の7割が変異ウイルスに [健康ダイジェスト]

 フランスの保健当局は16日、新型コロナウイルスの新たな変異ウイルスがフランス国内で確認されたと記者会見で発表しました。PCR検査をすり抜ける特徴があり、フランス当局が調査を始めました。
 保健当局の発表やフランスメディアによると、確認されたのはフランス西部の病院。2月22日に院内感染が発生し、79人が感染しました。このうちの死亡した8人の患者から、新たな変異ウイルスが見付かりました。遺伝子配列を解析してわかったといいます。
 8人のうち7人は生前、新型コロナ特有の症状がみられたものの、当初のPCR検査では陰性でした。抗体検査などを実施したところ、新型コロナに感染していることが確認されたといいます。
 保健当局は現在のところ、これまでの新型コロナに比べて、感染力や重症化の度合いが高いとはいえないと説明。世界保健機関(WHO)の基準にのっとり、この変異ウイルスをイギリス型などより懸念が低い「調査中の変異ウイルス」と位置付け、全国レベルでの調査に乗り出しました。
 フランスメディアは、発生した地方の名前から「ブルターニュ変異ウイルス」と呼んでいます。
 フランスでは、この新型とは別にイギリス型、南アフリカ型、ブラジル型と呼ばれる変異ウイルスがすでに確認されており、新規感染者の7割を占めています。1日の感染者数は約3万人なので、毎日2万人以上が変異株に感染している計算。
 初めて変異ウイルスが確認されたのは昨年末で、今年1月半ばには新規感染者に占める割合が1%程度だったのが、2月半ばに4割を超え、瞬く間に広がりました。
 エマニュエル・マクロン大統領は3月15日、変異ウイルスの脅威を前に「数日のうちに新たな決定をしなければならないだろう」と語り、新たな行動規制を課す可能性を示しました。
 危機的なのは約1200万人が暮らすパリ首都圏で、新型コロナの重症患者の受け入れが限界に達し、13日からはヘリや飛行機を使い、国内で空きがある他地域の病院へ搬送を始めました。医療崩壊を避けようと、週内には高速鉄道(TGV)も使って患者の国内分散を加速させます。
 ヨーロッパのほかの国でも変異ウイルスは猛威を振るっており、イタリアでは15日、国土の大半で再びロックダウンを開始。飲食店の店内営業が禁じられ、学校も閉鎖されました。
 ヨーロッパで変異ウイルスが確認された国々に共通することは、一度国内で感染が確認されると、その後の拡大を防ぐのは極めて難しいということです。フランスは夜間外出禁止令
を全土で課し、日本やイギリスなどヨーロッパ連合(EU)域外からの入国を原則禁じる措置までとったものの、1日の感染者数は昨年12月の1万人から3月は3万人に達しました。
 日本にとってのもう1つの教訓は、ワクチン接種を始めても、感染拡大をすぐに抑え込む効果は生まれないということです。
 ヨーロッパでは、介護施設の入居者など優先接種対象としている高齢者で感染率や死亡率が下がるなど、効果が各国ではっきり表れています。一方で、大半の国々では2回接種を終えた人の割合は全人口の1割未満。フランスでは231万人で、人口の4%足らず。感染拡大期はしばらく続くとみられています。

 2021年3月17日(水)

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DennisiSolf

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by DennisiSolf (2021-03-17 21:34) 

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