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■新型コロナ感染1年後も中和抗体持続 回復者の96%以上が保有 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスに感染してから1年たっても95%以上の人に、感染を防ぐ力を持つ「中和抗体」が残っていたとする分析成果を、横浜市立大の研究チームがまとめました。変異ウイルスについては、従来型ウイルスに比べて、中和抗体を持つ人の割合が少ない傾向がみられたとしています。
 「抗体」はウイルスに感染した人の体内にできるタンパク質で、このうち「中和抗体」はウイルスの働きを抑え、感染を防ぐ力があるとされています。
 新型コロナに感染して回復した20~70歳代の250人の血液を調べました。重症度の内訳は、重症だった人が19人、中等症49人、軽症・無症状182人でした。
 感染から1年後に、従来型ウイルスに対する中和抗体を持つ人の割合は重症と中等症は100%で、軽症・無症状は96%でした。
 イギリス型などの変異ウイルスについても調べたところ、重症・中等症の人では90%以上の人が中和抗体を持っていました。軽症・無症状の人は70~80%程度で、症状が軽い人は重症・中等症の人に比べて割合が下がっていました。
 研究チームは昨年12月、今回調べた250人を含む376人について感染半年後の状況を解析しており、98%が中和抗体を保有していたことがわかっています。
 研究チームのメンバーで横浜市立大医学部の山中竹春教授(臨床統計学)は、「従来ウイルスについては感染から1年たっても中和抗体を持つ人の割合があまり減らず、感染リスクは低いままだが、変異ウイルスについては特に軽症や無症状だった人で割合が低下し注意が必要だ。抗体の持続性はワクチン接種のタイミングにもかかわるのでさらに分析を進めていきたい」と話しています。

 2021年5月21日(金)




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