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■放射性セシウム、新基準値で食品検査がスタート [健康ダイジェスト]

 食品に含まれる放射性セシウムの基準値が、これまでの5分の1の1キログラム当たり100ベクレルなどと、大幅に厳しくなりました。多くの自治体では、週明けの2日からこの基準値を基に食品の検査が進められます。
 食品に含まれる放射性セシウムの基準値は、福島第一原発の事故の後、緊急時の対応として、野菜や米などの穀類、肉、魚、卵などの食品は1キログラム当たり500ベクレル、飲料水と牛乳・乳製品は200ベクレルとされました。しかし、事故から一定期間が経過し、食品から検出される放射性セシウムの量が少なくなっていることなどから、厚生労働省は年間の被曝量の限度を5ミリシーベルトから1ミリシーベルトに引き下げ、これに合わせて食品に含まれる基準値も5分の1などとより厳しく設定し、1日から適用することになりました。
 新たな基準値は、1)野菜や米などの「一般食品」は、これまでの5分の1に当たる1キログラム当たり100ベクレル、2)大人よりも放射線の影響を受けやすいとされる子供向けの区分が新たに設けられ、粉ミルクや離乳食などの「乳児用食品」と「牛乳」は50ベクレル、3)摂取量が多い水道水やペットボトル入りのお茶などの「飲料水」は10ベクレル、と暫定基準値の4分の1から20分の1に厳しくなっています。
 厚生労働省によりますと、今年に入ってから先月末までに100ベクレルを超えた食品は、ヤマメやヒラメなどの水産物や生シイタケといった野菜など、福島県や茨城県、栃木県など9つの県で合わせて600件に上っています。
 多くの自治体では、週明けの2日から新たな基準で検査を進めることにしています。そして、基準を超えた食品については、市場に流通しないよう出荷が自粛されたり、政府から出荷停止が指示されたりすることになります。
 なお、厚労省は、市場や消費者の混乱を避けるため一部食品に経過措置を設けました。米は2011年産は暫定値とし、12年産の収穫・流通が始まる時期に合わせて10月1日から新基準値とします。牛肉も冷凍保存されているものがあるため、10月1日から適用します。
 食品に含まれる放射性セシウムの基準値が大幅に厳しくなったことについて、東京都内のショッピングセンターでは、「今までより安心できる」と話す人がいた一方で、「もっと厳しくすべきだ」という声も聞かれました。

 2012年4月2日(月)




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