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■新型インフルによる死者28万人と推計 従来報告の15倍 [健康ダイジェスト]

 2009年に世界的大流行を引き起こした当時の新型インフルエンザによる死者数は世界で約28万人との推計結果が、米疾病対策センター(CDC)などの国際チームによって25日、英医学誌ランセットに発表されました。
 豚インフルエンザとして知られる新型インフルエンザA型(H1N1)によるものとして、世界保健機関(WHO)には約1万8500件の死亡例が報告されましたが、研究者たちはこの報告数は実際を大きく下回っていると考えていました。
 今回、疫学者と医師らによる国際チームはより正確な数字として、2009年4月から2010年8月までの死者数は世界で少なくとも28万4400人、多ければ57万5400人に達したとする推計を出しました。
 WHOの数値は検査で確認された例にとどまりますが、発展途上国では検査を受けないまま肺炎などで亡くなった患者も多く、こうした死者の推計値を加えた結果、約15倍と大幅に増えることになったといいます。
 主著者である米疾病対策センターのファティマ・ダウッド氏は、「定期的な検体検査が不足している上、インフルエンザ関連の死亡の識別は困難なため、検査で確認されるインフルエンザ関連の死者はかなり過小評価された数だ」とし、「他の推定死亡率と異なり、今回はインフルエンザによる死亡データの入手が限られている東南アジアやアフリカの国々も推計に含めた」と述べています。
 新型インフルエンザA型の感染は、WHOが世界的流行の終息を宣言した2010年8月10日にかけて214の国・地域で報告され、日本では同年6月末に死者が200人に達しました。通常の季節性インフルエンザと異なり、若い人の死亡が多いのが特徴。
 これ以降、新型インフルエンザA型は世界的に流行する季節性インフルエンザ3種のうちの1つに数えられ、主に冬季に感染を引き起こしています。WHOによると、季節性インフルエンザによる死者は毎年最大50万人に上っています。

 2012年6月26日(火)




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