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■風疹、流行のピーク過ぎるも注意必要 子供のワクチン接種一時延期も [健康ダイジェスト]

 風疹の患者数が6月24日から30日までの最新の1週間で359人と、600人から800人ペースで増えていた時期に比べて大幅に減少したことがわかりました。
 国立感染症研究所が9日、発表しました。感染研によると、昨年夏に始まった風疹の流行はピークを過ぎた可能性が高いということです。
 感染研によると、都道府県すべてで100人を下回りました。多い順に大阪府が90人、東京都が68人、神奈川県と兵庫県が24人など。今年に入ってからの患者数は計1万1991人。
 1週間の患者数は5月が800人程度、6月は600人程度でした。6月17日から23日までの前週は605人。任意のワクチン接種が広がったことで、増加に歯止めがかかってきた可能性があるといいます。
 減少傾向にあるとはいえ、例年に比べると患者数は依然多く、昨年同時期の74人に比べまだ5倍近くなっています。
 感染研の多屋馨子室長は、「風疹の免疫が十分ではない人はまだ多い。再度、流行が盛り返す可能性もある。油断せずに、妊娠を希望する女性とその家族はワクチンを接種して欲しい」と呼び掛けています。
 風疹の流行がピークを過ぎたとみられる一方、医療機関や自治体の中にはワクチンが手に入りにくい状況が続いているために、子供の定期接種の一部を一時的に延期したり、費用を助成する対象を制限したりするところがあるなど対応に追われています。
 風疹が流行して予防接種を任意で受ける人が増えた影響で、厚生労働省はこの夏以降、ワクチンが一時的に不足する恐れがあるとしているほか、一部の医療機関ではワクチンが手に入りにくい状況が続いています。
 このうち東京都文京区にある小児科のクリニックでは、今はまだ風疹のワクチンの在庫がありますが、今後の入荷の見通しがはっきりしないということです。このためクリニックでは、1歳と小学校入学前の2回行うことになっている子供の定期接種のうち、2回目の接種をワクチンが十分確保できるまで一時的に延期しています。
 その上で、妊娠を希望する女性や夫などを対象にした任意の予防接種をできるかぎり進めていきたいとしています。
 松平隆光院長は、「本当は子供たちにもきちんと接種してあげたいが、優先順位を考えて一部を延期する判断をした。風疹の抗体がない大人は予想以上に多い印象で、流行を止めるために大人への接種を進めていきたい」と話しています。

 2013年7月9日(火)




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