SSブログ

■「寝ている間に勝手にダイエット」サプリ根拠なし 消費者庁、製造販売会社を処分 [健康ダイジェスト]

 東京にある健康食品の製造販売会社が「寝ている間に勝手にダイエット」などと表示して、販売していた人気のサプリメントについて、消費者庁は5日、効果が出る根拠はないとして表示を取りやめるよう命じました。
 この商品はおよそ2年の間に154万箱が販売され、売り上げは50億円ほどに上るということです。
 命令を受けたのは、東京都渋谷区にある健康食品の製造販売会社「コマースゲート」。
 消費者庁によりますと、この会社は今年4月ごろまでのおよそ1年半の間、「夜スリムトマ美ちゃん パワーアップ版」というトマト成分を含む粒状のサプリメントを販売する際、インターネットのホームページや新聞の折り込みチラシ、雑誌の広告欄などに「寝ている間に勝手にダイエット」「寝る前に飲むだけで努力なし!?」「満足度97パーセント」などと記載し、飲めば運動や食事制限なしでやせられるとしていました。
 また、チラシなどには、体重が90キロ余りあったという女性がサプリメントを飲んだらやせたとする体験談も、写真とともに掲載していました。
 こうした表示について、消費者庁は裏付けとなる根拠を示すよう会社側に求めましたが、十分な根拠は示されなかったということです。
 このため、消費者庁は消費者に誤解を与えるとして、景品表示法に基づき、こうした表示を取りやめるよう命令しました。
 命令について、販売元のコマースゲートは「厳粛に受け止め、再発防止に向けて取り組んでいきたい」と話しています。
 こうしたサプリメントなどの健康食品に関して、全国の消費生活センターに寄せられる相談は、この3年ほどの間に急増しています。
 国民生活センターによりますと、相談は11月末までの8カ月ほどの間におよそ3万7000件寄せられ、前の1年間に寄せられた2万8000件をすでに上回っています。
 相談の多くは、注文していない健康食品を送りつけられて支払いを迫られたなどというケースで、「品質や機能に納得がいかない」という相談も1200件余り寄せられ、「サプリメントを飲んで体調を崩した」などという健康被害の訴えも毎年500件余り寄せられているということです。
 こうした健康食品の不当な表示を巡り、消費者庁はこれまでに3件の処分を行ってきました。最近では今年9月、「1粒飲めばやせる」などとホームページなどに表示して、サプリメントを販売していた東京の会社に対し、表示した効果が出る根拠がなかったとして、再発防止を命じています。
 一昨年の11月にも、やせる効果をうたって健康食品を販売した東京都内の2つの会社を行政処分しています。
 こうした健康食品の不当な表示は、インターネット上で行われることが多いため、消費者庁は日ごろ、職員数人でネット上のパトロールを実施。問題がある広告については業者に改善要請を行っており、これまでにおよそ1500社に要請を行ったということです。
 消費者庁食品表示対策室の田中健一郎さんは、「健康志向の高まりでニーズが高くなったことが誇大な表現につながっていると考えている。ネット広告はコストがかからないので問題が後を絶たず、常に監視していくことが重要だと考えている」と話しています。

 2013年12月5日(木)

nice!(10)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 10

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0