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■美白化粧品の白斑被害、初の集団提訴 カネボウに14人損賠請求 [健康ダイジェスト]

 カネボウ化粧品(東京都)の美白化粧品で肌がまだらに白くなる白斑症状が出たとして、静岡、山梨両県の30~70歳代の男女14人が4月2日、製造物責任法に基づき、同社に計7000万円の損害賠償を求める集団訴訟を静岡地裁に起こしました。
 弁護団によると、白斑問題を巡る集団提訴は全国で初めて。
 治療費や通院費、慰謝料などの一部として1人当たり500万円を請求します。ただ、実際の損害額は1人当たり3000万~8000万円で、総額約6億円に上ります。今後、裁判の進行を見ながら請求額を増やしていくといいます。
 訴状によると、男女14人はメラニンの生成を抑える美白成分「ロドデノール」を含む同社の化粧水、乳液などを2011年から2013年にかけて使用し、顔面や首回り、手などに白斑の症状が出ました。弁護団は「化粧品としての安全性を欠き、欠陥がある」と主張しています。
 静岡市内で開かれた会見で、原告女性の一人は、「カネボウの対応に誠意が感じられず、非常に不安」と訴えました。
 また、同社の化粧品を20年以上使用してきたという50歳代の接客業の原告女性は、2012年秋ごろから、顔、手、首に白斑症状が出始めたといいます。顔には2~3センチほどの白斑が複数あり、3種類のファンデーションやコンシーラーで隠す日々。2013年夏に同社から白斑被害の発表があるまでは、「年齢とストレスが原因」と考えて化粧品を使い続けたといいます。
 同社に対しは、「被害が把握できていたなら、もっと早く発表してほしかった。そうすれば、症状はもっと軽かったかもしれない」と憤り、「早く原因を究明してほしい。そして、治療法を教えてほしい」と求めました。
 弁護団は原告14人のほかに約30人の相談を受けていて、準備が整い次第、追加提訴するとしています。
 カネボウ化粧品は、「訴状を確認できていないのでコメントは控えたい」と回答しました。同社によると、2月25日現在で1万8312人の白斑被害を確認しています。
 白斑被害を巡っては、2013年9月に東京都の女性が同社に約4800万円の損害賠償を求め、東京地裁で係争中。広島県でも今月中に、被害者が集団訴訟を起こすことを検討しています。

 2014年4月3日(木)




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