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■男性の精子も老化、不妊治療の専門医が大学で講演 [健康ダイジェスト]

 30歳代半ばを過ぎたころから女性が卵子の老化で妊娠しにくくなるのと同様に、男性の精子も同じころから老化することを知ってほしいと、不妊治療の専門医が千葉県の大学で講演し、学生たちに「正しい知識を持って人生設計を考えてほしい」と呼び掛けました。
 千葉工業大学で講演を行ったのは、東京都の国立成育医療研究センターの齊藤英和医師。
 齊藤医師は女性の社会進出が進む中で、後に不妊に悩む女性を多く診察してきた経験から、女性が30歳代半ばを過ぎたころから妊娠しにくくなる「卵子の老化」について啓発してきました。
 一方で、男性の精子も同じころから次第に老化し、不妊に関係することを若いうちから知ってほしいと、今回、千葉工業大学で講演することになり、男子学生を中心におよそ40人が集まって受講しました。
 講演の中で齊藤医師は海外の研究データを示しながら、男性も年を重ねるとともに、精子の遺伝子に異常がみられる割合が増えるなど、精子の老化が進むと説明しました。
 その上で、「男性が子どもを持ちたいと希望した時から、相手が妊娠するまでの期間」について、30歳代から40歳代前半の場合、平均で10カ月を超え、20歳代の時と比べておよそ1・5倍の時間がかかることや、男性が年を重ねるごとに相手の女性が流産するリスクが高くなること、男性の加齢とともに精子の遺伝子の質が低下し、赤ちゃんの先天異常のリスクも上がっていくこと、医学的な理由から男女とも体の妊娠適齢期が20歳代であることなどを解説しました。
 齊藤医師は、「男性は結婚について、経済的に安定してからと考える人が多いですが、相手がいつまでも妊娠すると思ってはいけません。男性も正しい知識を持って早い時期に結婚するなど、人生設計を考えてほしい」と呼び掛けました。
 講演を聴いた男子学生は、「精子が老化するとは思ってもいなかったので驚きました。30代後半では少し微妙かもしれないということなので、20代で結婚しようと思います」などと話していました。

 2015年6月30日(火)

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