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■高温調理で発生するアクリルアミド、摂取減らす必要 食品安全委員会が報告案 [健康ダイジェスト]

 イモなどの炭水化物を高温で調理すると発生する化学物質「アクリルアミド」について、国の食品安全委員会の作業部会は「できるだけ摂取量を減らす必要がある」とする報告書の案をまとめました。
 「アクリルアミド」は、イモなどの炭水化物を含む食品を高温で調理した際に自然に発生する化学物質で、2002年以降、海外で動物実験の結果から発がん性が指摘されています。
 国の食品安全委員会の作業部会では、日本人の食生活におけるアクリルアミドのリスクを5年にわたって検討してきましたが、1日、報告書の案をまとめました。
 それによりますと、日本人の1日当たりの平均の摂取量は、体重1キログラム当たりおよそ0・2マイクログラムで、これは動物実験で発がん性が確認されている量と比べておよそ1000分の1だったということです。
 ただ、人の健康への影響はまだわかっていないことも多く、リスクがないと判断できるデータはないなどとして、報告書案では「できるだけ摂取量を減らす必要がある」としました。
 食品安全委員会によりますと、日本人では油で揚げたジャガイモや炒めたもやしなど野菜からの摂取が多かったということで、長時間、高温で揚げるなどしないことや、野菜を調理前に水にさらすなどすることで、量を減らすことができるとしています。アクリルアミドは、食品を高温で加熱することによってできるため、加熱していない生の食品には含まれていません。
 食品安全委員会では今後、パブリックコメントなどを行った上で正式に報告することにしています。
 食品安全委員会の姫田尚事務局長は、「アクリルアミドは家庭でも減らす工夫ができる。何よりも健康のためにはバランスのよい食事を心掛けてもらいたい」と話しています。

 2016年2月2日(火)




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