■がん免疫治療薬「オプジーボ」、胃がんも適用 厚労省の部会が了承 [健康ダイジェスト]
高い治療効果が期待できるがん免疫治療薬「オプジーボ」(一般名ニボルマブ)について、厚生労働省は新たに胃がんにも有効性が認められるとして、近く承認する方針を決めました。
オプジーボは、体の免疫機能を高めてがん細胞を攻撃する新しいタイプのがん免疫治療薬で、2014年、皮膚がんの治療薬として承認され、現在は肺がんや腎細胞がん、悪性リンパ腫など合わせて5種類のがんに対象が拡大されています。
8日に開かれた厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の部会で、胃がんの患者に対しても有効性と安全性が認められるとして、承認すべきだとする意見がまとまりました。
国立がん研究センターによりますと、年間の胃がんの患者数は約13万2000人と推計されていますが、新たな使用の対象となるのは、2種類のがん治療薬による治療を行ったのに効かず、再発や遠隔転移が起きて切除手術ができない状態に悪化した患者らに限られます。
製造元の小野薬品工業(大阪市中央区)は、年間4000~5000人程度の利用を見込んでいます。
オプジーボは高い治療効果が期待できる一方、価格が高く、国の健康保険財政を圧迫しているとして今年2月、価格が半額に引き下げられ、現在は体重50キロの患者1人当たり1日換算で約3万9000円、年間約1400万円かかると試算されています。
厚生労働省は、適切に使用するためのガイドラインをまとめ、1カ月後をめどに胃がんの治療薬としても正式承認し保険適用することにしています。
2017年9月9日(土)
オプジーボは、体の免疫機能を高めてがん細胞を攻撃する新しいタイプのがん免疫治療薬で、2014年、皮膚がんの治療薬として承認され、現在は肺がんや腎細胞がん、悪性リンパ腫など合わせて5種類のがんに対象が拡大されています。
8日に開かれた厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の部会で、胃がんの患者に対しても有効性と安全性が認められるとして、承認すべきだとする意見がまとまりました。
国立がん研究センターによりますと、年間の胃がんの患者数は約13万2000人と推計されていますが、新たな使用の対象となるのは、2種類のがん治療薬による治療を行ったのに効かず、再発や遠隔転移が起きて切除手術ができない状態に悪化した患者らに限られます。
製造元の小野薬品工業(大阪市中央区)は、年間4000~5000人程度の利用を見込んでいます。
オプジーボは高い治療効果が期待できる一方、価格が高く、国の健康保険財政を圧迫しているとして今年2月、価格が半額に引き下げられ、現在は体重50キロの患者1人当たり1日換算で約3万9000円、年間約1400万円かかると試算されています。
厚生労働省は、適切に使用するためのガイドラインをまとめ、1カ月後をめどに胃がんの治療薬としても正式承認し保険適用することにしています。
2017年9月9日(土)
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