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■2015年度医療費、3・8%増の42・3兆円 高額薬の影響で9年連続過去最高を更新 [健康ダイジェスト]

 厚生労働省は13日、2015年度に病気やけがの治療で全国の医療機関に支払われた医療費の総額(国民医療費)は、前年度比1兆5573億円増の42兆3644億円だったと発表しました。
 国民1人当たりは、前年度比1万2200円増の33万3300円。いずれも9年連続で過去最高を更新しました。40兆円を超えるのは、3年連続です。
 増加率はここ数年、前年度比1~2%台で推移してきましたが、2015年度は3・8%の大幅増となりました。薬局調剤医療費が6985億円増えており、同年度に保険が適用されたC型肝炎治療薬「ハーボニー配合錠」、がん治療薬「オプジーボ」などの高額薬剤の使用が増えた影響が大きいとみられます。国民所得に対する国民医療費の割合は10・91%で、7年連続で10%を上回りました。
 高齢化の影響もあり、75歳以上が入る後期高齢者医療制度の給付は前年度比4・7%増の14兆255億円となりました。国民1人当たりの医療費は、65歳未満が18万4900円なのに対し、75歳以上は92万9000円と約5倍。
 都道府県別の国民1人当たりの医療費では、高知県が44万4000円と最も高く、次いで長崎県が41万1100円、鹿児島県が40万6900円。最も低いのは埼玉県の29万900円で、次いで千葉県29万1100円、神奈川県29万7900円でした。
 医療費の財源は、国民や企業が負担する保険料が20兆6746億円で全体の48・8%を占め、国と地方自治体を合わせた公費は16兆4715億円で38・9%、患者の自己負担分は4兆9161億円で11・6%でした。
 国民医療費は、保険診療の対象になる治療費の推計で、健康診断や予防接種、正常な出産などの費用は含まれません。1990年度に20兆円を突破し、2013年度に40兆円を超えました。

 2017年9月15日(金)

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