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■肥満に影響、DNA193カ所を特定 予防につながる可能性も [健康ダイジェスト]

 理化学研究所などの研究チームは、人のDNA(デオキシリボ核酸)の中で、肥満に関係する部分を統計学的な手法で分析した結果、これまでに知られていない112カ所を含む193カ所を特定したと発表し、肥満や病気の予防につながる可能性がある新たな成果だとしています。
 理化学研究所統合生命医科学研究センターなどの研究チームは、日本人や欧米人合わせて49万人のデータを使って、DNAの配列と肥満の関係をゲノムワイド関連解析という統計学的な手法で分析しました。
 その結果、肥満に関係する部分が193カ所あることがわかり、このうち112カ所はこれまで知られていなかったということです。多くは脂肪組織や免疫に関係する細胞などで特に働いているとみられることがわかったということです。
 さらに、研究チームは病気との関係を調べたところ、肥満に関係する部分は2型糖尿病や心血管疾患(脳梗塞、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症)だけでなく、後縦靱帯(じんたい)骨化症、気管支ぜんそくなどと関連し、やせやすい体質に特有の部分では関節リウマチや思春期特発性側弯(わん)症、統合失調症などと関連していることがわかったということです。
 研究チームでは、生まれ付き太りやすかったり、やせやすかったりする人は、こうした病気を発症するリスクがあることが遺伝的に明らかになったとしています。
 研究チームの理化学研究所の秋山雅人さんは、「肥満とはどういうものなのか明らかにし、病気の予防などにつなげていきたい」と話しています。
 研究成果は、アメリカの科学誌「ネイチャー・ジェネティクス」(電子版)に9月12日付けで発表されました。

 2017年9月15日(金)

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