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■iPS細胞から免疫細胞を作り、がんを攻撃 来年3月にも国内初の治験 [健康ダイジェスト]

 健康な人のiPS細胞(人工多能性幹細胞)から免疫細胞を作り、頭頸部(けいぶ)がんの患者に移植する臨床試験(治験)を、理化学研究所と千葉大学の研究チームが来年2月にも国に申請する方針であることが24日、明らかになりました。iPS細胞を使って、がんを攻撃する治験は国内初といい、認められれば3月にも始める方針。
 計画しているのは、理研生命医科学研究センターの古関明彦副センター長と千葉大の岡本美孝教授らの研究チーム。鼻や口など、顔や首周りにできるがんの患者で、標準的な治療後に再発したり、効果がなかったりした3人を対象にします。
 研究チームは、「ナチュラルキラーT(NKT)細胞」と呼ばれる免疫細胞に着目。体内に存在するものの数が少なく、がん患者では減っていたりうまく働かなくなっていたりするといいます。
 治験では、健康な人の血液から採取したNKT細胞からiPS細胞を作製。このiPS細胞を大量に増やした後、改めてNKT細胞に変化させてから、2週間ごとに計3回、血管から注入して移植します。移植する細胞数は1回目は3000万個で、2回目以降は副作用と効果をみて増減します。
 移植したNKT細胞や、活発になったほかの免疫細胞が、がんを攻撃することを見込んでおり、2年間かけて安全性や効果を調べます。マウスでの実験では、がんの増殖が抑えられたことを確認したといいます。
 古関さんは、「有害事象が起きないことを確認しつつ、腫瘍(しゅよう)がどのくらい小さくなるのか調べたい」と話しています。

 2019年5月26日(日)

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