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■口臭の強い女性、男性の2倍に上る 原因は女性ホルモン [健康ダイジェスト]

 口臭の強い女性は男性の2倍に上るという結果をまとめた民間調査が、注目を集めています。女性ホルモンの分泌が口臭の原因となる歯周病を引き起こしやすいためだといいます。
 調査は、歯科医療機器商社のモリタや歯科医師などが参加する研究グループがまとめました。5月に首都圏の男女214人の口臭を機器で測定したところ、周りが臭いに気付く基準値50を上回る人の割合が男性の8・3%に対して、女性は2倍の17・9%に上りました。
 男性は若年層で7・4%、中高年層で9・3%、女性は若年層で11・5%、中高年層で24・1%でした。
 女性のほうが多い大きな要因は、女性ホルモンにあります。日本歯科大学付属病院の小川智久准教授は、「歯周病の原因となる歯周病菌は女性ホルモンを好む」と話しています。通常、女性ホルモンは血液中に分泌されるものの、口の中には例外的に歯と歯茎の間から体液と一緒に染み出てくるために、女性は男性に比べて歯周病リスクが高くなります。
 小川准教授は、「ホルモンの分泌が盛んな思春期や妊娠中はもちろんだが、更年期の女性は特に注意すべき」と指摘しています。骨密度の減少で歯茎を支えるあごの骨がもろくなり、歯茎と歯の隙間が広がって女性ホルモンがより染み出やすくなります。また、更年期障害の症状の一つである「ドライマウス」になると、口内をきれいに保つ働きを持つ唾液が減って臭いのもととなる細菌も増殖しやすくなります。
 口臭を防ぐにはどうすればいいのか。大手町デンタルクリニック(東京都千代田区)の島倉洋造院長は、「歯ブラシ以外のセルフケアも習慣化すべき」と勧めます。歯間ブラシやフロスなどの器具を使うと、歯ブラシの届かない箇所まできれいにできます。
 「歯磨き粉は殺菌成分が入っているものがお勧め」と話すのは、ライオンのオーラルケア開発担当部長、大古勝朗さん。同社のオーラルケアマイスター、太田博崇さんは、「口臭の原因は歯周病菌などの細菌だとの認識が広がり、臭いを隠すだけでなく、菌を取り除くケアへの関心も高まってきた」と指摘しています。

 2019年10月20日(日)

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