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■積水ハウス、健康を見守る住宅サービスを開始 急病を検知し救急隊に出動要請も [健康ダイジェスト]

 積水ハウスは家の中にセンサーを設置して住む人の健康状態を把握し、脳卒中などの急性疾患を早期発見するサービスを開始します。非接触型のセンサーで心拍数や呼吸数のデータを収集し、異常を検知すると、救急隊に出動要請します。2020年中に首都圏50世帯で試験的に導入する予定で、実際の住宅でのデータを蓄積し、早期の実用化を目指します。
 積水ハウスの仲井嘉浩社長は1月上旬、アメリカ・ラスベガスで開催された世界最大のデジタル技術見本市CESで、「家の中で年間7万人が亡くなるが、急性疾患の早期発見は手付かずだ」と強調しており、慶応大学やNECなどと組んで病院への救急搬送まで一貫したサービスを構築します。
 積水ハウスの住宅購入者から50世帯を募り、指先ほどの大きさのマイクロ波のセンサーを寝室やリビングなどの天井に設置し、部屋の温度や湿度、住人の血圧や心拍数、呼吸数といったデータを常に計測。脳卒中や心疾患の可能性がある異常を検知すると、緊急通報センターに自動で通知します。オペレーターが住人に声で呼び掛けて安否を確認し、反応がなければ、救急隊に出動要請。到着を確認して玄関ドアの遠隔解錠までを一貫して行います。
 積水ハウスがこだわったのは、できるだけ普段通りの生活を送りながら住む人の健康を見守ること。腕時計型などのウエアラブル端末を24時間身に着けることにストレスに感じる人もいます。非接触型のセンサーを採用したぶん、技術的なハードルが高く、医療と工学の両方に強いアメリカ・マサチューセッツ工科大学とも連携し、研究開発や実験を進めてきました。
 センサーの感度が高いためペットが室内で動くと反応してしまうといい、人工知能(AI)を活用してデータを分析し、人とペットを見分ける技術を開発します。季節による寝具や衣類の違いの影響なども、実際の暮らしの中で検証します。
 日本では年間29万人が脳卒中になり、そのうち79%は家の中で発症しているといいます。発症から4時間半以内に対処すれば、有効な治療薬があるものの、一人暮らしの高齢者では早期発見が難しい場合もあります。脳卒中だけで1万5000人、心疾患や溺死、転倒・転落も含めると7万人が家の中で死亡しています。

 2020年1月26日(日)

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