■新型肺炎、中国の死者は81人に 中国本土以外の感染者は13の国と地域で57人

　中国の湖北省武漢市を中心に感染が拡大している新型のコロナウイルスによる肺炎ついて、海南省の保健当局は27日、新たに80歳の女性１人が死亡したと発表しました。海南省で死者が確認されたのは初めてです。これで中国国内の死者は、合わせて81人となりました。
　中国では27日時点で、2700人超の感染を確認。感染者の大部分は武漢市内とその周辺に集中しており、死者81人のほとんども武漢地域で確認されました。
　この新型コロナウイルスによる肺炎は、中国本土以外では、これまでに13の国と地域で57人の感染者が確認されています。
　中国本土以外でこれまでに確認された感染者の数は、タイと香港で８人、マカオで６人、アメリカで５人、日本、オーストラリア、シンガポール、台湾、マレーシア、それに韓国でそれぞれ４人、フランスで３人、ベトナムで２人、ネパールで１人となっており、13の国と地域で合わせて57人に上ります。
　日本では厚生労働省が26日、国内で４人目の感染者を確認したと発表。武漢市から日本を訪問していた40歳代の男性で、現在は医療機関に入院し容体は安定しています。　
　残り３人について、１人は武漢市から帰国した４日後の１月10日に入院。残り２人は40歳代の男性と30歳代の女性。いずれも武漢市在住の旅行者で、医療機関で治療を受けています。
　タイでは、これまでに８人の感染を確認。アメリカでは、これまでに５人の感染を確認。全員が最近、武漢市からアメリカに入国しました。
　オーストラリアでは、これまでに５人の感染を確認。台湾では、これまでに４人の感染を確認。マレーシアでは、26日に４人目の感染者を確認。シンガポールでは、26日に４人目の感染を発表。韓国では、これまでに４人の感染を確認。
　フランスでは、これまでに３人の感染を確認。ヨーロッパで新型コロナウイルスによる感染が確認されたのは、フランスが初めて。３人全員が最近中国を旅行しており、現在は隔離されています。
　ベトナムでは、23日に２人の感染を確認。ネパールでは、武漢市から入国した32歳の男性が新型コロナウイルスに感染していると発表。隔離されていたものの、その後回復して退院しました。

　２０２０年１月２７日（月）

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