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■新型コロナウイルスに感染した人の4分の1は重症 WHOが発表 [健康ダイジェスト]

 世界保健機関(WHO)によりますと、今回の新型コロナウイルスに感染して発症すると、発熱やせき、それに息苦しさや、呼吸困難といった呼吸器の症状が出て、重症化した場合肺炎を引き起こしたり腎臓の機能が低下したりして、死亡することもあるとしています。
 また、中国の湖北省武漢市の病院の医師などの研究チームがイギリスの医学雑誌「ランセット」に発表した論文によりますと、感染が始まった初期に入院した患者41人を調べたところ、発熱やせきなどのほか筋肉痛やけん怠感の症状もみられ、一部の患者は頭痛や下痢などもあったということです。
 一方で、症状の重さについて、WHOは23日に行われた記者会見で、これまでに感染した人のうち4分の1は重症になったものの、ほとんどの人の症状は比較的軽いと説明しており、中国の保健当局は、一部の患者では体温がほぼ平熱など症状が軽いことが比較的多く、感染の有無の見分けが付かないため予防対策が難しいとしています。
 また、感染してから症状が出るまでの潜伏期間について、中国の保健当局は比較的症状が軽い患者ではおよそ10日前後で、最も短いと1日、最長で14日で発症しているとしていますが、潜伏期間でも周囲に感染させることがあるとしています。
 さらにWHOによりますと、これまでに死亡した人のほとんどは、高血圧や糖尿病、心臓や血管の病気といった免疫を低下させるような持病があったということです。
 致死率は3%から4%程度と考えられていますが、WHOは感染の拡大はまだ続いており、正確な致死率やどれぐらい重症化しやすいかなどはよくわかっていないとしています。
 厚生労働省は中国の湖北省武漢市から帰国する日本人について、発熱などの症状がある場合は速やかに医療機関を受診するよう呼び掛けます。
 また、症状が見られない場合でも2週間程度、健康観察を行う必要があり、万が一、何らかの症状が出た場合は最寄りの保健所に連絡するよう呼び掛けることにしています。
 厚労省は国内では持続的な人から人への感染は認められていないとして、過剰に心配することなくインフルエンザなどと同様に手洗いやせきエチケットなど感染症対策に努めてほしいと呼び掛けています。

 2020年1月27日(月)

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