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■武漢からチャーター機で206人帰国 体調不良で5人病院搬送し、うち2人が肺炎 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの感染が拡大する中国内陸部の湖北省武漢市から帰国を希望する日本人206人を乗せた最初のチャーター機が29日朝、羽田空港に到着しました。このうち、5人が発熱やせきなどの症状があり、病院に搬送されました。
 中国の湖北省武漢市を中心に新型のコロナウイルスの感染が拡大する中、政府はチャーター機を手配して、現地に滞在する日本人の希望者およそ650人全員を順次、帰国させることにしています。
 その最初のチャーター機が28日夜、羽田空港を飛び立ち、29日の午前0時半ごろ、武漢市に到着しました。そして、午前8時40分すぎに羽田空港に戻りました。
 この便には現地から206人が乗って帰国し、東京都によりますと、30歳代から50歳代の男女5人が病院に搬送されたということです。関係者によりますと、5人のうち少なくとも3人は37度台の発熱があり、このほか、せきの症状を訴える人もいるということです。
 帰国した人達は、すでにチャーター機を降りて入国手続きなどをすませ、午前11時ごろから政府が用意したバスで順次、医療機関に向けて空港を出発しました。
 厚生労働省によりますと、症状のある人は感染症の指定医療機関でウイルス検査を受けたほか、症状のない人も東京都新宿区の国立国際医療研究センターで検査を受けました。
 このうち国立国際医療研究センターでは、検査を終えた人たちが午後3時すぎにバスに乗って病院を出ました。
 厚労省は症状のある人はそのまま入院し、症状のない人は自宅に帰宅するか、国が用意した宿泊施設に滞在するよう求めています。そして検査の後、少なくとも1週間は外出を控え、その後の1週間も不要な外出は控えるよう求めています。
 東京都は、チャーター機で武漢市から帰国した日本人のうち、感染症治療のための専用の施設がある公社病院の荏原病院で4人を受け入れたことを発表しました。内訳は30歳代の男性、40歳代の男性、それに50歳代の男性と女性1人ずつの4人だということです。
 関係者によりますと、荏原病院で受け入れた4人のうち、少なくとも3人は37度台の発熱があるということです。また、このうちの50歳代の1人はせきや頭痛の症状も訴えているということです。このほか、50歳代の別の1人は現地でウイルス性肺炎と診断されたということですが、現在はせきの症状を訴えているということです。
 東京都は、チャーター機で武漢市から帰国した日本人のうち新たに50歳代の女性1人を感染症治療のための専用の施設がある都立駒込病院で受け入れたと発表しました。これで帰国した日本人のうち都内の病院で受け入れた人は合わせて5人になりました。
 新型コロナウイルスの感染が拡大する中国の武漢市からチャーター機で帰国した日本人のうち体調不良を訴えた5人が搬送された病院の医師らが記者会見を行い、40歳代の男性と50歳代の男性の合わせて2人に肺炎の兆候がみられることを明らかにしました。
 厚労省は帰国者の健康状態を定期的に確認する「健康フォローアップセンター」を設置しました。
 センターでは、厚労省の職員がチャーター機で帰国した人達の健康状態について、症状がある人は毎日、症状がない人は3日ごとに電話やメールで確認します。こうした健康フォローはおよそ2週間行います。
 また今後はチャーター機の帰国者だけでなく、武漢市やその周辺に滞在歴がある入国者についても、必要に応じて定期的に電話やメールなどで健康状態を確認する方向で検討を進めています。

 2020年1月29日(水)

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