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■新型コロナウイルス、韓国での感染者が300人以上増加し1595人に 新興教団に絡む感染者が500人超 [健康ダイジェスト]

 韓国で27日、新型コロナウイルスの感染者が1500人を突破しました。韓国政府の警戒にもかかわらず、この10日間で50倍強と爆発的に拡大しました。
 27日午前発表の感染者数は26日から334人増えた1595人で、検査数は56395件。死者数は前日と変わらず12人となっています。
 1日で300人以上、新たな感染者が確認されたのは初めてで、新型ウイルスが発生した中国本土以外の国・地域別では依然として最多。
 当初は政府の対策が効果を上げたとされていたものの、20日以降は1日に100人以上の大規模な感染が確認されています。
 集団感染が初めて発生したのが、新興宗教団体「新天地イエス教会」の大邱(テグ)教会。密閉された空間で、長い時間を過ごした信者の間で感染が広がったようです。
 韓国メディアの報道などによると、感染が疑われる症状があった同教団の信者1人が医師の勧める検査を拒否し、病院を抜け出しました。その後、大邱市内での食事会や宗教団体の礼拝に出席するなど歩き回り、参加者に集団感染したといいます。
 1984年に韓国で発足した新天地イエス教会は全国に分派を有し、信者の数は20万人を超えるとも推定されています。プロテスタント系やカトリック系などの既存のキリスト教団体からは異端とされており、既存団体の信者を引き抜いているなどとして「最も警戒されている新興宗教団体」といわれます。
 昨年、中国の武漢市にも教会を設立したとしており、韓国内の一部には中韓を往来した信者が感染し、拡散させたのではないかとの疑惑も出ています。
 韓国でキリスト教は最大勢力の宗教で、信者は人口の約3割を占め、内訳はプロテスタントがおよそ2割、カトリックが1割といわれます。国連軍が投入された朝鮮戦争が終わり、高度経済成長時代に入った1960年代以降に、ソウルなど首都圏に移住した地方出身者を中心に大衆に浸透しました。韓国人のキリスト教徒はおおむね敬虔(けいけん)で、多くの人が日曜日ごとに教会に通います。
 25日時点で、同教会に絡む感染者だけで500人を超え、全体の約6割を占めます。韓国政府は教団に感染者と同じ礼拝に参加し所在のわからない信者数百人の名簿を提出するよう求め、合意を取りつけました。
 ただ、同教団では日ごろ、信者であることを隠しているとの報道もあります。今回は韓国南東部の地方都市が舞台となった上、同教団が全国の教会を巡りながら礼拝をするのも信者の特定を難しくさせているとみられます。同教会の集団感染は、釜山や光州、首都圏にも拡散しています。
 韓国政府は、感染が拡大する大邱と、慶尚北道(キョンサンプクト)清道(チョンド)郡を「感染病特別管理地域」に指定し、重点的な防疫措置をとると決めました。清道には、1月に亡くなった同教団の教主の兄の葬儀が開かれた病院があります。参列した信者らによって、職員や患者らが集団感染した可能性が取り沙汰されています。
 韓国政府は、政府の感染症に関する警戒レベルを4段階のうち最も高い「深刻」に引き上げ、対策を強化しています。

 2020年2月27日(木)

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