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■新型コロナウイルス、全国で人工透析患者31人が感染 うち3人が死亡 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの感染が広がる中、人工透析を受けている人のうち、4月10日までに全国で31人が感染し、このうち3人が死亡したことが、専門の医師らでつくる学会などの調査でわかりました。透析を受けている人など基礎疾患がある人は重症化しやすいとされることから、専門家は透析施設で予防対策の徹底を呼び掛けています。
 日本透析医会と日本透析医学会の合同委員会の調査によりますと、4月10日までに人工透析を受けている人のうち、新型コロナウイルスの感染が確認された人は、全国で31人に上り、このうち3人が亡くなったということです。
 4月に入って、感染した人の数が3月までの倍以上に急増したということです。
 透析を受けている人は高齢者が多く、ほかにも糖尿病などの持病がある人も多いということで、感染した場合に重症化しやすいとされています。
 また、透析施設には多くの透析患者が集まるため、院内感染の懸念もあることから、日本透析医会などでは全国の施設に対して感染対策を徹底するよう呼び掛けているということです。
 日本透析医会で新型コロナウイルス対策に取り組んでいるワーキンググループの菊地勘委員長は、「透析は継続しなければ生命にかかわるので、通院を続けてもらわなければならないため、受け入れる医療機関は、誰もが感染している可能性があると考えて、対策を徹底してほしい」と話しています
 具体的には、誰もが感染の可能性があることを想定し、ふだんから医師やスタッフはマスクの着用や手や指の消毒などを徹底することや、熱やせきなどの症状がある患者はほかの患者と接しないように別室などで透析を行うこと、それに、感染が疑われる患者などの透析を行う際にはマスクやガウン、手袋などを着用することなどだということです。
 菊地勘委員長は、「後から感染がわかっても、患者や医療スタッフに濃厚接触者を出さないように体制を整えることで施設を閉鎖するという事態にならないようにしたい。ただ、多くの施設でマスクなどの防護具が不足しているのが現状だ。透析施設の重要性を理解していただいて、国などに対しては、必要な資材を優先的に配布してもらうなど対策をお願いしたい」と話しています。

 2020年4月12日(日)

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