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■富山県立大学、下水から新型コロナウイルス検出に成功 第2波察知に期待 [健康ダイジェスト]

 富山県立大学と金沢大学の合同の研究チームが、16日、処理されていない下水から新型コロナウイルスを検出することに国内で初めて成功したと発表しました。下水に含まれるウイルスの量の変化を見ることで、感染拡大の兆候を察知することが期待できるということです。
 富山県立大学と金沢大学の合同の研究チームでは、下水を富山県と石川県の処理場で採取し新型コロナウイルスを検出する研究を進めてきました。
 そして今回、処理されていない下水から新型コロナウイルスを検出することに成功したということです。
 検出に成功したのは、富山県1カ所と石川県3カ所の合わせて4つの下水処理場から、4月24日以前に採取した下水です。当時、富山県内は新型コロナウイルスの感染拡大がピークに近い時期で、その時期に採取した下水を濃縮してPCR検査にかけた結果、27のサンプルのうち7つから陽性の反応が得られたということです。
 合同の研究チームは今年3月から、処理が行われる前の下水を週に1回程のペースで採取し、便に含まれる新型コロナウイルスを検出する研究を行っています。
 同様の調査は感染の第2波、第3波に備えて全国25の自治体の処理場でも進められているということですが、処理されていない下水からの検出に成功したのは国内で初めてだということです。
 富山県立大学の端(はた)昭彦講師によりますと、安定的な検出にはさらに時間がかかりますが、今後、下水に含まれるウイルスの量の変化を見ることで感染拡大の兆候をいち早く察知することが期待できるということです。
 端講師は、「医療機関から感染者報告数が増加する7~10日前にも検出し、確実に検出できることがわかった。今回はピークでの検出だったが、感染の広がりの第2波がきた際、早く察知できるよう、研究を進めていきたい」と話しています。

 2020年6月16日(火)

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