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■新型コロナウイルスの抗体保有割合、東京都0・1% 大阪府0・17%、宮城県0・03% [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスに感染したことがあるかを調べる抗体検査について、厚生労働省が3都府県でおよそ8000人を対象に行ったところ、抗体を保有している人の割合は東京都で0・1%となりました。大阪府は0・17%、宮城県は0・03%でした。
 厚労省は、大半の人が抗体を保有していないことが明らかになったとしています。一方、抗体によって2回目の感染を防げるかはわかっていないということです。
 抗体検査は、ウイルスなどに感染すると体内で作られる「抗体」と呼ばれるタンパク質が血液中にあるかを分析し、過去に感染したことがあるかどうかを調べます。
 厚労省は、6月1日から7日にかけて人口が一定規模ある地域のうち、10万人当たりの感染者数が最も多い東京都と大阪府、最も少ない宮城県の3都府県で、無作為抽出した20歳以上の男女合わせて7950人を対象に、新型コロナウイルスの抗体検査を実施しました。
 海外企業のロシュ社とアボット社が製造する2種類の試薬を使った抗体検査で、いずれも陽性となった場合に「陽性」=「抗体を保有している」としました。
 その結果、東京都は1971人のうち2人、大阪府は2970人のうち5人、宮城県は3009人のうち1人が陽性と確認され、抗体を保有している人の割合は、東京都が0・1%、大阪府が0・17%、宮城県が0・03%となりました。
 一方、5月31日時点の累積感染者数は東京都5236人(感染率0・038%)、大阪府1783人(同0・02%)、宮城県88人(同0・004%)で、これと比べると抗体を保有する人の割合は高いものの、厚労省は大半の人が抗体を保有していないことが明らかになったとしています。
 一方、新型コロナウイルスの抗体が、体内でどれくらいの期間持続するかや、2回目の感染を防げるのかなど、詳しい性質は現時点ではわかっていないということです。
 厚生労働省が行った、新型コロナウイルスに感染したことがあるかを調べる抗体検査で、抗体を保有している人の割合が東京都で0・1%となったことについて、東京都医師会の角田徹副会長は「今回の検査は相当精密で、信用できると考えている。0・1%という結果は、人口に対する、これまでに確認された感染者数などから判断すると妥当な結果だといえる」と述べました。
 その上で、今回の結果からわかったことについては、「新型コロナウイルスの感染の形態は、インフルエンザウイルスのように普通の生活の中で、例えば満員電車に乗っているだけで次々にうつるものではないと考えられる。感染の形態はある程度、限定されるので、過度に恐れる必要はなく、3密を避けるなどすれば予防できるとみている」と説明しました。
 一方で、「今回の結果は、ほとんどの人はウイルスに感染していなかったことを示すもので、ワクチンができるまでは多くの人に感染する可能性が残っているともいえる。第2波は普通の生活に戻ると必ずくるので、一人一人が引き続き、感染しないための行動をとることが重要だ」と話しました。

 2020年6月16日(火)

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