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■手袋の付けっ放しは感染リスクを高める 感染症専門医が注意喚起 [健康ダイジェスト]

 新型コロナウイルスの感染を防ぐためとして今、店舗のレジや飲食店などで手袋をして作業をする姿を目にすることがありますが、専門家は付けっ放しにすると感染のリスクを高めることもあり、注意してほしいと呼び掛けています。
 手袋をして作業する姿は、店舗のレジや飲食店、スポーツジム、また買い物をする人の中でも見ることがあります。
 感染対策に詳しい、愛知県瀬戸市の公立陶生病院の感染症専門医武藤義和医師は、「手袋の付けっ放しは、感染を広げるリスクになる」と注意を呼び掛けています。
 リスクの一つは、同じ手袋をずっと付け続けていることにあります。例えば手袋を付けっ放しにして次々と客と接し、お金や商品などを触れ続けていると、感染源に触れた場合、次から次に感染を橋渡しすることになり兼ねないということです。
 また、手袋をしている安心感から、手洗いや手指の消毒がおろそかになりがちです。
 手袋の上からアルコールで消毒するという対策も考えられますが、効果が素手よりも低い上、アルコールによって目に見えない小さな穴が空く恐れがある手袋もあるため、推奨されていないとしています。
 目に見えない小さな穴であっても、その穴からウイルスや細菌が入り、知らないうちに自分の手が汚染される可能性があるということです。
 「病院で手袋をしている医師や看護師を見る」という人もいるかもしれませんが、武藤医師のよると、薬が効きにくい耐性菌などに感染した患者を診療する際などには、ほかに感染を広げないため、手袋を付けますが、必ず1人の患者ごとに手袋を付け替えています。
 多くの患者の診療は基本的には手で行い、患者に触れる前後などに手や指の消毒を行うということです。
 さらに、手袋は脱ぐ時にも感染のリスクがあるといいます。手袋の外側にウイルスや細菌が付いていると、外す時に手に付着する恐れがあるためです。
 手袋の袖口をつかみ、清潔な内側が外側になるように、ゆっくりと外し、外した後は必ず手洗いやアルコールで手や指を消毒をするということです。
 武藤医師は、「何時間も手袋を付けっ放しにするというのは、客にも自分にも感染を広げるリスクになります。手袋をするよりまず、こまめにしっかりと、手を洗ったり手指を消毒したりするのが安全です」と話しています。

 2020年6月17日(水)

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