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■アメリカのファイザー、11歳以下の新型コロナワクチン臨床試験へ 安全性の検証急ぐ [健康ダイジェスト]

 アメリカの製薬大手ファイザーは23日、同社の新型コロナウイルスワクチンについて、11歳以下を対象とした臨床試験を近く始める意向を明らかにしました。アメリカ食品医薬品局(FDA)はファイザー製の接種を16歳以上に限定しており、同社は接種対象の拡大に向けて安全性などの検証を急ぐ方針。
 同社のジョン・ヤング最高業務責任者(CBO)は23日のアメリカ下院公聴会で、「接種の対象ではない人たちへの効果や安全性のデータを集めている」と語った上で、すでに実施中の12歳から15歳までの臨床試験に加え、11歳以下についても「間もなく始まる」との見通しを示しました。同社のワクチンは日本でも、16歳以上が接種対象です。
 アメリカのバイオ企業モデルナのスティーブン・ホーグ社長も下院公聴会で、18歳未満への接種が認められていないモデルナ製のワクチンについて、「臨床試験を進め、秋までに12~18歳への使用の許可を得たい」と語りました。
 アメリカ疾病対策センター(CDC)によると、調査が可能だったアメリカ国内の感染者約2100万人のうち、17歳以下は11・5%に当たる約240万人に上りました。アメリカ国内では、一部の教職員組合が生徒のワクチン接種を対面授業の再開の条件に求めるなど、子供への接種の効果や安全性、接種が始まる時期に関心が高まっています。

 2021年2月24日(水)  

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