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■コバックスの新型コロナワクチン、接種第1号はガーナ大統領 隣国コートジボワールでも開始 [健康ダイジェスト]

 西アフリカのガーナで1日、新型コロナウイルスワクチンの確実で公正な分配を目指す国際的な枠組み「コバックス(COVAX)」が供給したワクチンの接種が世界で初めて行われ、ナナ・アクフォアド大統領が接種第1号となりました。
 コバックスは、富裕国による囲い込みの懸念が高まるコロナワクチンを貧困国向けに確保する取り組みで、今年末までに世界190カ国に少なくとも20億回分の供給を目指しており、比較的貧しい92カ国が比較的豊かな98カ国と同時にワクチンを手に入れることに特に力を入れています。
 アクフォアド大統領は妻とともに、イギリスの製薬大手アストラゼネカ製のワクチン接種を受け、その様子はテレビで生中継されました。大統領は、「ガーナ国民の誰もが安心してこのワクチンを接種できるよう、私が最初に接種を受けてこのワクチンが安全である前例を示すことが重要だ」と述べました。
 ガーナはコバックスから60万回分のワクチンを受け取っており、今週から接種計画を開始します。
 続いて隣国コートジボワールでも、コバックスから供給されたワクチンを用い、大統領報道官が同国初となる接種を受けました。同国は、コバックスから約50万4000回分のワクチンを受け取っています。
 世界でワクチン接種が進む中、各国の新型ウイルスをめぐる制限は強化と緩和の一進一退を繰り返しています。1日には、フィンランドが緊急事態宣言を出し規制強化に動いた一方、ドイツは理髪店の再開を認め制限を緩和しました。

 2021年3月2日(火)

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