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■ブラジルの新規感染者が世界最多に 新型コロナ変異ウイルス、世界に拡散 [健康ダイジェスト]

 アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の集計によりますと、新型コロナウイルスの感染が確認された人は、日本時間の9日午後3時の時点で、世界全体で1億1714万8248人となりました。また、新型コロナウイルスが感染して亡くなった人は、世界全体で260万63人となりました。
 感染者が最も多い国は、アメリカで2904万4110人、次いで、インドが1124万4786人、ブラジルが1105万1665人、ロシアが428万4408人、イギリスが423万5989人となっています。
 感染して亡くなった人が最も多い国もアメリカで52万5752人、次いで、ブラジルが26万6398人、メキシコが19万923人、インドが15万7930人、イギリスが12万4801人となっています。
 ブラジルが新型コロナウイルスの新規感染者数でアメリカを抜き、世界最多となりました。ブラジル型の変異ウイルスは感染力が高く、すでに世界中に広がっています。各国・地域がワクチン接種により経済活動の正常化を目指す中、脅威の中心地となりつつあります。
 7日のブラジルの新規感染者数は8万人を超え、過去最多を更新しました。7日移動平均でも約6万7000人と、アメリカを抜いて世界最多となっています。累計感染者数は約1100万人と、世界で2番目のインドに迫っています。1日当たりの死者数も、増加傾向が止まりません。
 第2波の最大の要因は、変異ウイルス。1月にブラジルから日本への渡航者から検出されたブラジル型の変異ウイルスは、ブラジル北部の工業都市マナウスで発生したとされ、瞬く間全国に拡大。サンパウロ州のブタンタン研究所は「感染スピードは従来型よりも少なくとも30~50%速い」としており、サンパウロ大学やイギリスのオックスフォード大学などの研究チームは感染力を従来型の1・4〜2・2倍と分析しています。
 ブラジルでは7割を超える新規感染者を変異ウイルスが占める地域もあり、急速な感染拡大が医療崩壊を引き起こしつつあります。サンパウロ州では州全体の集中治療室(ICU)の占有率がコロナ禍が始まって以来、初めて80%を超えました。全国各地で医療崩壊を避けるための都市封鎖(ロックダウン)が始まったものの、なお予断を許さない状況です。
 ブラジル型の変異ウイルスは南米大陸のみならず、世界中に拡散しています。アメリカの疾病対策センター(CDC)は7日、オハイオ州で新たにブラジル型の変異ウイルス感染者が見付かったと発表しました。すでに9州で確認されており、水面下でさらに広がっている可能性があります。世界のウイルス研究者のデータ共有プラットフォーム「GISAIDG」によると、イタリアやベルギー、スイスなどヨーロッパに加え、トルコや韓国など含め22カ国で感染者が確認されています。
 欧米各国はブラジルとの人の往来を制限していますが、完全に防ぎ切るのは難しく、ブラジル型の変異ウイルスが世界中に伝播するリスクがあります。

 2021年3月10日(水)

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