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■ワクチン接種完了者同士、マスクなしでの集まり可能に アメリカCDCが新指針 [健康ダイジェスト]

 アメリカの疾病対策センター(CDC)は8日、新型コロナウイルスのワクチンを接種した人のマスクの着用などに関する新たな指針を公表しました。
 それによりますと、接種を完了した人同士であれば、屋内でマスクなしで集まってもリスクは低いとしています。また、高齢者が子供や孫の家庭を訪れることを念頭に、接種した人が接種していない人と会う場合でも、相手が単一の世帯であればマスクを着用せずに面会できるとしています。
 一方で、接種をすませていない複数の世帯が集まる場や、重症化のリスクの高い人と接する時、公共の場所では、マスクの着用やソーシャル・ディスタンシング(対人距離の確保)が必要だとしており、大規模な催しへの参加も避けるべきだとしています。
 この理由についてCDCのロシェル・ワレンスキー所長は、ワクチンの接種を完了してもわずかに感染の可能性があり、無症状で感染を広げる恐れも否定できないとしており、相手側のリスクも踏まえ「接種していない人との接触は慎重に判断すべきだ」と強調しています。
 アメリカでは、成人人口のおよそ23%に当たる約5900万人が少なくとも1回のワクチン接種を受けました。接種が完了したと見なされるのは、アメリカのファイザー製やモデルナ製など2回接種のワクチンでは2回目の接種から2週間後、アメリカのジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)製など1回接種のワクチンでは接種から2週間後。
 CDCの新たな指針の公表を受け、加藤勝信官房長官は閣議の後の記者会見で、「政府として、これまでも国民にマスク着用の徹底をお願いしているところであり、現時点で、ワクチンを接種した人に対してもマスクの着用を始めとした基本的な感染防止対策の徹底をお願いしている。今後も最新の科学的な知見を踏まえ、専門家の意見を聴きつつ、厚生労働省を中心に必要な検討は行っていきたい」と述べました。

 2021年3月10日(水)

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