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■KMバイオロジクス、新型コロナワクチンの製剤化開始 アストラゼネカ製、日本供給用 [健康ダイジェスト]

 明治ホールディングス傘下でワクチン製造のKMバイオロジクス(熊本市)は19日、イギリスの製薬大手アストラゼネカの日本向け新型コロナウイルスワクチンの製剤化を始めたと発表しました。ワクチン原液の提供を受け、成分を調整して製品に仕上げる製剤化をし、瓶に充填、包装する工程を担い、その後の保管や流通では同じく明治ホールディングス傘下のMeijiSeikaファルマと連携します。
 12日には第一三共も製剤化を始めており、日本国内でのワクチン承認後、速やかに供給できるよう体制を整えます。
 日本政府は、アストラゼネカから計1億2000万回(6000万人)分のワクチンの供給を受ける契約を結んでいます。3000万回分の原液は海外から輸入し、残りの9000万回分は中堅製薬のJCRファーマが国内で受託製造する計画です。
 輸入・製造された原液はKMバイオロジクスと第一三共子会社の第一三共バイオテック(埼玉県北本市)が製剤化し、MeijiSeikaファルマを通じて輸送します。アストラゼネカは2月に、日本での製造販売承認を厚生労働省に申請しています。
 アストラゼネカのワクチンを巡っては、血栓ができるリスクが高まるのではないかといった安全性への懸念から、ヨーロッパの一部の国が接種を見合わせていました。しかし、18日にヨーロッパ連合(EU)で医薬品の審査を担当するヨーロッパ医薬品庁(EMA)が安全性を確認したと発表したことで、各国は接種を再開する見通し。

 2021年3月21日(日)

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