■熊本大、血液や尿で新型コロナ感染の有無を判定する方法を開発 PCRより感染リスク減期待 [健康ダイジェスト]
熊本大大学院生命科学研究部の富沢一仁教授らの研究チームは23日、血液や尿を用いて新型コロナウイルス感染の有無を判定する方法を開発したと発表しました。血液や尿には感染性のある新型コロナウイルスがほぼ含まれていないといい、鼻の奥をぬぐうなどして検体を採取するPCR検査などよりも、医療従事者らの感染リスクを減らすことが期待できるといいます。
富沢教授らが開発した検査法は、血液や尿に含まれる「修飾ヌクレオシド」と呼ばれる物質で判定します。熊本県内の新型コロナウイルス感染者約200人の血液や尿を解析し、およそ100種類の修飾ヌクレオシドのうち、症状の有無にかかわらず、感染により特異的に増える2種類の特定に成功しました。
精度はPCR検査とほぼ同程度。検体の前処理から解析までは40~50分間ほどで、より短時間でできます。検査技師が防護服を着用したり、ウイルスを広げないための設備「安全キャビネット」内で作業したりする必要もないといいます。
検査時の数値が高いと容体が急変する傾向がみられたほか、症状の重さや回復度が数値に反映されることもわかりました。療養場所の判断や療養中の健康チェックにも活用できるといいます。
研究チームは島津製作所などと共同研究を進めており、実用化について富澤教授は「できれば来年度中が目標」と話しています。
2021年3月24日(水)
富沢教授らが開発した検査法は、血液や尿に含まれる「修飾ヌクレオシド」と呼ばれる物質で判定します。熊本県内の新型コロナウイルス感染者約200人の血液や尿を解析し、およそ100種類の修飾ヌクレオシドのうち、症状の有無にかかわらず、感染により特異的に増える2種類の特定に成功しました。
精度はPCR検査とほぼ同程度。検体の前処理から解析までは40~50分間ほどで、より短時間でできます。検査技師が防護服を着用したり、ウイルスを広げないための設備「安全キャビネット」内で作業したりする必要もないといいます。
検査時の数値が高いと容体が急変する傾向がみられたほか、症状の重さや回復度が数値に反映されることもわかりました。療養場所の判断や療養中の健康チェックにも活用できるといいます。
研究チームは島津製作所などと共同研究を進めており、実用化について富澤教授は「できれば来年度中が目標」と話しています。
2021年3月24日(水)
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