■鼻に吹き付けるインフルワクチン 厚労省が10月から臨床研究 [健康ダイジェスト]
経鼻ワクチンと呼ばれ、鼻に吹き付けるだけでよいインフルエンザワクチンの効果を調べる臨床研究が、10月に始まります。実施するのは、厚生労働省の研究班。
研究班の代表は長谷川秀樹・国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センター第6室長が務め、ワクチンは阪大微生物病研究会が従来の季節性インフル(A香港型)のウイルスを化学処理し、毒性をなくしたものをもとに作ります。
経鼻ワクチンは米国では市販されている製品もありますが、日本ではまだ動物実験段階で人での本格的な研究は初めて。注射器が要らないため、新型インフルなどの大流行に備えて多くの人に素早く使ます。
研究では30~50人の健康な成人に約1カ月をあけて2回、鼻に噴霧してもらい、体内でどんな免疫反応が起こるか、鼻汁や血液などにある免疫細胞などを分析。来年以降の実用化を目指すといいます。
従来の注射するワクチンは、ウイルスの感染を防ぐというより、体内で感染したウイルスの活動を抑えて重症化を予防するものでした。一方、経鼻ワクチンは、ウイルスが取り付く鼻やのどの粘膜の免疫を活性化し、感染を防ぐ効果があるとされます。
マウスやサルによる動物実験では、経鼻ワクチンは注射のワクチンと異なり、ワクチンのもとになるウイルスの遺伝子が変化しても、それに対する免疫反応の働きがみられました。また、サルの実験ではワクチンの効果は、1年たっても持続しました。
研究班の長谷川さんは、「米国の経鼻ワクチンは弱毒化したウイルスを使った生ワクチンで、幼児や高齢者など重症化しやすい年齢に使えない。我々のワクチンは毒性をなくしているので使える。免疫を強化する物質を加えたほうがいいのかなど見極めたい」と話しています。
2010年9月3日(金)
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研究班の代表は長谷川秀樹・国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センター第6室長が務め、ワクチンは阪大微生物病研究会が従来の季節性インフル(A香港型)のウイルスを化学処理し、毒性をなくしたものをもとに作ります。
経鼻ワクチンは米国では市販されている製品もありますが、日本ではまだ動物実験段階で人での本格的な研究は初めて。注射器が要らないため、新型インフルなどの大流行に備えて多くの人に素早く使ます。
研究では30~50人の健康な成人に約1カ月をあけて2回、鼻に噴霧してもらい、体内でどんな免疫反応が起こるか、鼻汁や血液などにある免疫細胞などを分析。来年以降の実用化を目指すといいます。
従来の注射するワクチンは、ウイルスの感染を防ぐというより、体内で感染したウイルスの活動を抑えて重症化を予防するものでした。一方、経鼻ワクチンは、ウイルスが取り付く鼻やのどの粘膜の免疫を活性化し、感染を防ぐ効果があるとされます。
マウスやサルによる動物実験では、経鼻ワクチンは注射のワクチンと異なり、ワクチンのもとになるウイルスの遺伝子が変化しても、それに対する免疫反応の働きがみられました。また、サルの実験ではワクチンの効果は、1年たっても持続しました。
研究班の長谷川さんは、「米国の経鼻ワクチンは弱毒化したウイルスを使った生ワクチンで、幼児や高齢者など重症化しやすい年齢に使えない。我々のワクチンは毒性をなくしているので使える。免疫を強化する物質を加えたほうがいいのかなど見極めたい」と話しています。
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