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■痛風に40年ぶり新治療薬 1日1回の服用で尿酸を目標値に [健康ダイジェスト]

 帝人ファーマ(東京都千代田区)は21日、痛風や高尿酸血症の新しい治療薬「フェブリク錠(一般名:フェブキソスタット)」を日本で今春発売すると発表しました。尿酸の形成を阻害する薬としては約40年ぶり。
 国内では約1600万人の痛風および高尿酸血症の患者がいると推定され、久々の大型新薬は注目されそうです。
 2009年12月に厚生労働省に製造販売の申請をし、21日に承認されました。すでに米国、カナダ、フランス、イギリス、ドイツ、アイルランド、イタリア、ギリシャ、オーストリアの欧米9カ国で先行発売しており、今後、全世界で年間1000億円以上の売上高を目指します。
 ここ約40年間は、英グラクソ・スミスクライン社の「ザイロリック錠(一般名:アロプリノール)」が治療薬として主流で、1日に2、3回の服用が必要でした。
 帝人ファーマが自社創製した新薬のフェブリク錠は、1日1回の服用で尿酸値を治療目標値まで下げ、長期に維持します。ザイロリック錠と同様、尿酸生成をつかさどる酵素であるキサンチンオキシダーゼ阻害剤ですが、世界初の非プリン型選択的キサンチンオキシダーゼ阻害剤で、ザイロリック錠とは異なる新しい作用機序を有しています。
 また、腎機能が軽度から中等度に低下した患者でも、用量を調節せずに服用できるのも特徴といいます。
 高尿酸血症とは、血中尿酸値が7・0mg/dLを超えた状態であると定義されています。高尿酸血症を放置すると、尿酸塩の結晶が析出し、体の組織に沈着することにより、痛風関節炎、痛風結節、痛風腎など、一般的に痛風として知られる病態や尿路結石が引き起こされ、腎臓の機能も低下してくることが知られています。
 また、血中尿酸値が高いほどメタボリックシンドローム、高血圧などの生活習慣病や、必ずしも尿酸塩の沈着を伴わない腎障害(慢性腎臓病/CKDなど)の発症率が高いとの研究報告も増えており、これらの疾患の危機因子としてより関心が高まっています。

 2011年1月22日(土)

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