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■用語 ビタミンB3 [用語(ひ)]

[レストラン]エネルギーの産生、血行の改善、アルコールの分解に働くビタミン
 ビタミンB3とは、ニコチン酸やニコチン酸アミドなどの総称で、ビタミンB群の一種である水溶性ビタミン。ナイアシンとも呼ばれます。
 三大栄養素の糖質、脂質、蛋白(たんぱく)質の代謝を促す働きがあり、体内で必要なエネルギーのうち70パーセント近くを作っているといわれています。
 血行を改善する働きや、脳神経の作用を強める働き、さまざまな炎症を引き起こすとされるヒスタミンを抑制する働き、酒に含まれるアルコールが体に悪影響がないようにする働きもあります。
 体内でアルコールを分解する際には、アセトアルデヒドという有害物質ができますが、このアセトアルデヒドをビタミンB3(ナイアシン)が分解し、二日酔いを防ぎます。しかし、酒を大量に飲んで食事をほとんど取らないと、ペラグラというビタミンB3の欠乏症にかかり、皮膚炎や胃腸障害、精神障害などが起こるので、注意が必要です。
 極端なダイエットを長く続けたり、インスタント食品ばかり食べていると、ペラグラになることも十分考えられます。
 ペラグラとは「荒れた皮膚」という意味で、トウモロコシを主食とする中南米に多い欠乏症として知られています。トウモロコシには、ビタミンB3の材料となるトリプトファンというアミノ酸の一種が少ない上、中南米の人は動物性蛋白質の摂取も少ないため、ペラグラになるリスクが高いといわれています。
 ビタミンB3(ナイアシン)は、動物性食品、植物性食品のどちらにも多く含まれています。特に、まぐろやかつおなどの魚肉、豚レバー、牛レバーなどに多く、そのほか、肉、卵、豆、ピーナッツ、牛乳、そば、小麦胚芽(はいが)、米ぬかなどにも多く含まれていて、熱、酸、アルカリ、光に強いため、加熱調理や保存がしやすいという特長があります。
 普通の食事をしていれば、ビタミンB3(ナイアシン)が不足することは、ほとんどないといってよいでしょう。大量のお酒を飲む人は、それに比例して消費されるので、食品やサプリメントから摂取を心掛ける必要があります。
 逆に、糖尿病の人はあまり多く取りすぎると、血糖値を下げるインスリンというホルモンの働きを弱めてしまうので、担当の医師とよく相談の上、摂取量を決めたほうがよいでしょう。
 厚生労働省策定の「日本人の食事摂取基準2010年版」では、ビタミンB3(ナイアシン)の推奨量は1日当たり成人男性で15. 3 mgNE(ナイアシン当量)、成人女性で11. 3 mgNEとしています。
 保健機能食品制度では、ビタミンB3(ナイアシン)を1日摂取量当たり3・3~60mg含む食品には、その機能を表示することができます。

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