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■歯のかみ合わせが転倒に影響 広島市の歯科医が調査 [健康ダイジェスト]

 奥歯が欠損してかみ合わせできない人は転倒しやすいことが、広島市総合リハビリテーションセンター(広島市安佐南区)歯科の吉田光由部長(46歳)らの認知症高齢者を対象にした調査でわかりました。同市で20日から始まる日本補綴(ほてつ)歯科学会の学術大会で発表し、転倒予防につながるかみ合わせの重要性を訴えます。
 広島市内の病院に入院し自力で歩ける認知症高齢者146人を対象に、奥歯のかみ合わせの有無と過去1年間の転倒回数の相関を調査。「2回以上」「1回以下」に分類しました。
 かみ合わせができないグループ(50人)で年2回以上転倒した人は、54パーセントと過半数に達しました。自分の歯でかみ合わせができるグループ(27人)と、入れ歯でかみ合わせができるグループ(69人)は、いずれも年2回以上転倒した人の割合は14パーセント台で、年1回以下が8割強を占めました。
 また、かみ合わせできなくて転倒回数が多い17人に入れ歯治療をして1年間追跡調査したところ、13人(76・5パーセント)の転倒回数が減少。転倒回数が増加と、転倒回数が同数が各2人でした。
 ほかの高齢者を対象にした調査でも、歯のかみ合わせがうまくいっていない人は、両手を広げて片足で立ち何秒間立てるかという「開眼片足立ち時間」を測ってみると、非常に短いという結果が出ています。また、総入れ歯の人は、入れ歯を入れていると立っていられるのに、入れ歯を外すと倒れやすくなるという結果も出ています。
 そのほか、握力や骨量など、さまざまな基礎体力を調べた結果、いずれも歯の数と関係していることがわかっています。万一、歯がなくなっても、きちんと合った入れ歯を入れて、正しいかみ合わせを確保しておけばバランス感覚に影響はありません。

 2011年5月18日(水)




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