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■用語 骨軟化症 [用語(こ)]

[足]骨が軟らかくなって、変形や骨折を起こす疾患
 骨軟化症とは、骨が軟らかくなり、変形を起こしてくる疾患。成人型のくる病に相当します。
 一方、くる病は、骨成長期にある小児の骨のカルシウム不足から起こる病的状態です。
 カルシウム不足による骨の代謝の病的状態というのは、骨基質という蛋白(たんぱく)質や糖質からなる有機質でできた骨のもとになるものは普通に作られているのに、それに沈着して骨を硬くする骨塩(リン酸カルシウム)が欠乏している状態です。このような状態では、骨が軟らかく弱くなります。
 子供では、骨が曲がって変形したり、骨幹端部の骨が膨れてくることがあります。成人でも、骨が曲がったり、骨粗鬆(そしょう)症と同様に、ちょっとした外部の力で骨折が起こるようになります。
 くる病や骨軟化症の原因は、いろいろあります。ビタミンD欠乏による栄養障害、腎(じん)臓の疾患、下痢や肝臓病などの消化器の疾患、甲状腺(せん)や副腎などのホルモンの異常に由来するものや、妊娠、授乳などによるカルシウム欠乏に由来するものがあります。
 骨粗鬆症と同時に存在することも多く、その場合には骨粗鬆軟化症と呼んでいます。
[足]骨軟化症の検査と診断と治療
 確定診断のためには、X線写真で確かめるほか、血液検査や尿検査、血清生化学検査などにより、ビタミン、ホルモン、カルシウム、リン、血清アルカリホスファターゼなどの数値を測定します。
 治療では、原因に応じて対処することになります。一般には、ビタミンDなどの薬剤投与を行い、小魚や牛乳などのようにカルシウムの多い食べ物を摂取し、日光浴をします。
 ビタミンDには、カルシウムやリンが腸から吸収されるのを助け、骨や歯の発育を促す働きがあります。このビタミンDは食べ物の中にあるほか、皮膚にあるプロビタミンDという物質が、紫外線を受けるとビタミンDになります。
 骨が軟らかくなるのが治っても、骨の湾曲、変形などが強く残った場合は、骨を切って変形を矯正する骨切り術を行うこともあります。




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