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■アルツハイマー病、歯に注意 かみ合わせが悪いと影響  [健康ダイジェスト]

 歯のかみ合わせが悪いと、アルツハイマー病の原因とされる「アミロイドベータ」と呼ばれる蛋白質が脳の中の記憶に関係する部位である海馬に増えることを、岡山大大学院医歯薬学総合研究科の森田学教授のチームがラットで突き止め、15日発表しました。
 アルツハイマー病はアミロイドベータが脳内に蓄積し、海馬では神経細胞に影響して記憶障害を起こすのが一因とされます。チームは「歯が抜けたり、入れ歯が合わなかったりする人は、治療をすることでアルツハイマー病の予防や進行を抑えられる可能性がある」としています。
 実験では上の奥歯を削ってかみ合わせを悪くしたラットは8週間後、血中のストレスホルモンが増えたことにより、歯を削っていないラットに比べ、アミロイドベータが4~5倍多く蓄積しました。
 また、削った奥歯を治療してかみ合わせを治したラットは4週間後、ストレスホルモンとアミロイドベータがほとんど増えず、歯を削っていないラットとほぼ同じ数値にとどまりました。
 同チームは、「かみ合わせが悪いと脳に刺激が伝わりにくくなり、ストレスを感じて、アミロイドベータが増えるのではないか」と分析しています。
 成果は、米神経科学雑誌に掲載されました。
 アルツハイマー病は、認知症の中で最も頻度が高く根本的治療法のない難治性疾患。記憶障害で発症し、進行すると人格障害を来し、高度な介護を必要とする疾患です。

 2011年9月15日(木)




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