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■血糖値、採血せず光で測定 長野県のメーカーなど年内にも試作機 [健康ダイジェスト]

 採血しなくも近赤外線を指先に当てるだけで、血糖値がわかりますー。長野県内の精密機器部品メーカーや研究機関で作る研究会が開発を進める小型血糖値測定機器の試作機が、年内にも完成します。
 白熱電球などが発する近赤外線の反射光を解析して血糖値を割り出す仕組みで、早ければ2013年にも市場に投入したい考え。実用化されれば、国内約1070万人、世界で3億6600万人いるとされる糖尿病患者にとって、体調管理や経済的な負担の軽減につながります。
 血糖値は、手の指先などから針で少量の血液を採取して測るのが一般的。だが、痛みや手間が伴う上に、血液を付けて値を計測するための使い捨て検査チップの経費もかさみます。血糖値は食後などに大きく変化するため、医療現場では、常時携帯でき、24時間を通して測定できる簡便な機器のニーズが高まっています。
 長野県内では、精密機器部品メーカーやソフトウエア開発会社、信州大学、長野県テクノ財団(長野市)が、代表者15人による研究会を昨夏に結成、機器の開発に着手しました。
 物質に光を当てると、分子構造に対応した光を吸収する性質を応用。近赤外線は波長帯が広く照射対象に吸収されやすいほか、光源の入手も容易なため、医療機器や観測の計器などに多く利用されています。研究会が開発中の機器は、その反射光を解析し、データを照らし合わせることで、血中のグルコース(ブドウ糖)の濃度を測定します。
 研究会の一員で、光による血糖値測定を研究している石沢広明・信州大学繊維学部准教授(55歳)の研究室が、実験用機器を製造。石沢准教授によると、この機器を使ってこれまでに延べ1000人以上を対象に実験を行い、反射光の強さと血糖値の相関関係について分析を重ねてきました。その結果、採血による測定に近い精度で血糖値を解析できるデータが得られたといいます。
 反射光から血糖値を割り出す解析プログラムは2月までに完成する予定。実験用機器は、血糖値の計測に必要な光を出す装置や解析プログラムを入れたパソコンなどが別々になっていますが、これらを一体化し、持ち運びしやすい携帯電話ほどの大きさの試作機を年内に作る計画です。
 厚生労働省生活習慣病対策室などによると、皮膚を傷付けずに血糖値を測る方法は全国でさまざまな手法の研究が進んでいるものの、実用機はまだ確立されていません。

 2012年1月3日(火)




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遠藤卓也

2013年2月11日現在、進捗はいかがですか?過去、これ関連のニュースを待っているのですが、発売が近づくと記事そのものがナゼか消えてしまいます。ひょっとしてあるスジから圧力が掛かって消されるのでは?と危惧します。そんなことがなく販売開始に至ればありがたいのですが。糖尿病患者として切に希望しています。開発がどうか順調に進みますように!
できれば販売開始時期と問い合わせ先をお教え願えれば幸いです。
by 遠藤卓也 (2013-02-12 00:10) 

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