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■インフルエンザ本格流行 患者111万人 60歳以上は前年同期の2倍 [健康ダイジェスト]

 インフルエンザの患者数(推計)がこの1週間で今季初めて100万人を超え、流行が本格化したことが27日、国立感染症研究所(感染研)の定点調査でわかりました。全国の11県で警報レベルを超えており、例年の流行のピークとなる2月上旬にかけてさらに患者が増えそうです。
 感染研によると、最新の1週間(1月16~22日)に受診したインフルエンザの患者は、1医療機関当たり22・73人で、前週の7・33人から約3倍に急増。11県が警報レベルの30を超えました。
 推計の患者数は約111万人で、5~9歳が約31万人(約28パーセント)と最多で、5~14歳が約半分を占めます。冬休みを終えた学校などで流行が広まったためとみられます。60歳以上の患者は約9万人(約8パーセント)で、昨季の同時期の2倍となりました。
 インフルエンザが原因とみられる欠席者の増加で学級・学年閉鎖や休校をした保育所や幼稚園、小中高校などは、前年同期の1・26倍となる計3294校で、前週の23倍に増えました。
 都道府県別では、福井県59・88人(前週16・38人)が最多。東日本大震災の被災3県が岩手県27・13人、福島県24・73人、宮城県23・81人で警報レベルに近付いています。関東地方は千葉県19・30人、埼玉県17・70人、東京都14・70人などいずれも全国平均を下回っています。
 患者数の多い地域に共通しているのが、空気の乾燥や厳しい寒さ。気象庁によると、1医療機関当たり59・31人の高知県では、26日までの30日間の降水量が高知市で平年比57パーセント、49・79人の岐阜県では岐阜市で同44パーセントと少雨が続いています。
 最も多い福井県は、大雪の影響で降水量こそ少なくありませんが、26日までの30日間の平均気温は福井市で平年比0・7度低くなっています。
 ただ、感染研は乾燥や寒さと感染の因果関係について、「流行は例年西日本から始まる。太平洋側は交通の便がよく、人が行き交うことで感染が広がりやすい」と否定的。一方で「寒かったり乾燥していたりすると、のどの粘膜が痛みやすくなることは関係しているかもしれない」と話しました。
 感染研は、「せきやくしゃみなどの飛沫(ひまつ)感染を防ぐためにマスクを着用し、接触感染対策としては、手洗いをしっかり行ってほしい」と訴えています。

 2012年1月30日(月)




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