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■「無保険」など受診遅れで67人死亡 民医連「氷山の一角」 [健康ダイジェスト]

 全日本民主医療機関連合会(民医連)は20日、経済的事情で国民健康保険料を滞納して「無保険」状態になるなどの理由で受診が遅れ、死亡した人が2011年、22都道府県の加盟病院・診療所で67人いたと発表しました。
 調査は6回目で、最多の71人だった2010年に次ぐ人数。民医連は、「調査対象が限定されているので全体から見れば氷山の一角。早急な対策が求められる」としています。
 2011年は計663施設を対象に調査。受診遅れで死亡した67人のうち無保険は25人、滞納で有効期間が短くなる「短期保険証」が10人、さらに滞納が続き保険証を返して医療費全額をいったん払わなければならない「資格証明書」が7人いました。残る25人は、保険証はあっても医療費が払えなかったりした人。死因の半数余りはがんでした。
 また、同じ民医連の調査では、病院でソーシャルワーカーに「医療費の支払いが難しい」と相談した外来・入院患者のうち、20~64歳の働ける世代が57パーセントに上ったことがわかりました。
 支払い困難な理由を「働いているが低収入のため」とした人のうち67パーセントは非正規労働者で、厳しい雇用環境の影響がうかがえます。民医連は、「支払いへの不安が、病院での受診をためらうことにつながっている」と指摘しています。
 調査は2010年4月から2011年3月、民医連加盟の各地の病院や診療所など189カ所で実施。医療費相談の際、ソーシャルワーカーが3029人から聞き取った内容をまとめました。

 2012年2月20日(月)




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