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■健康的な習慣1つでがんリスク10パーセント減 国立がん研が発表 [健康ダイジェスト]

 禁煙や運動など健康によいとされる5つの習慣を1つ生活に取り入れると、がんになるリスクがそれぞれ10パーセント前後下がることが国立がん研究センターの調査で判明しました。調査結果をまとめた論文は、米医学誌プリベンティブ・メディシン2月号に発表されました。
 国立がん研究センターは、1995年に岩手県や茨城県、新潟県、大阪府、長崎県、沖縄県など9府県に在住の45歳から74歳の男女およそ8万人に生活習慣などを尋ね、その後、10年間に渡って2006年まで追跡調査を行いました。
 そして、禁煙をしているか、お酒を控えているか、塩辛い物を控えているか、適度の運動をしているか、適切な体重を維持しているか、という健康によいとされる5つの習慣があるかどうかで、がんになった割合に違いが出るか分析しました。
 その結果、こうした健康的な習慣が多いほど、がんになるリスクが下がりました。5つとも実践している場合、よい習慣を全く取り入れていないか、1つだけ取り入れているグループに比べ、男性で0・57倍、女性で0・63倍にリスクが低下していました。どれか1つの習慣を生活に取り入れた場合は、がんになるリスクはそれぞれ男性で平均14パーセント、女性で平均9パーセント低下する計算だということです。
 高齢になると生活習慣の改善に消極的になる人も多いものですが、今回の調査では同様の結果が60歳以上のグループに限っても得られました。
 分析に当たった国立がん研究センター予防研究部の笹月静室長は、「わかっていてもなかなか変えられないのが習慣だが、5つのうち1つでも変えられれば、がんのリスクは確実に低下する。どの年代の人も今からでも遅くないので、あきらめず、生活習慣を見直してみてほしい」と呼び掛けています。

 2012年3月5日(月)




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