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■心臓発作リスク、血液検査で「注意報」出せるかも 米研究 [健康ダイジェスト]

 死亡率が高い心臓発作を起こす危険が高まっているかどうかが、血液検査で予測できるようになるかもしれません。米スクリップス・トランスレーショナル科学研究所のチームが、心臓発作を起こした患者の血液から奇妙な形の血液細胞を発見したと、今週の米医学誌「サイエンス・トランスレーショナル・メディシン」に発表しました。
 研究チームは、カリフォルニア州サンディエゴの4つの病院に救急搬送された心臓発作患者50人から採取された循環血管内皮細胞に、異常な肥大と奇形が見られ、多核化している例もあることを発見しました。この異常細胞は、近く心臓発作が起こる危険があるかどうかを正確に予測する指標にできる可能性があるといいます。
 喫煙や肥満、高コレステロール値など、心臓疾患を誘発するリスク要因は過去の研究で特定されていますが、発作が近く起きそうかどうかを予測することはできませんでした。研究チームは、「直近の心臓発作を予測診断する技術は長い間心血管医学の『聖杯』(探求困難なもの)とされてきた」とコメント。追加的検証を行った上で、「1~2年のうちに、商業利用できる血液検査法を開発したい」と述べています。
 実用化されれば、救急搬送された患者がすぐに心臓発作を起こしそうなのか、数週間後なのか、血液検査で見極められるようになるかもしれないといいます。
 心臓疾患は米国の死因第1位で、米疾病対策センターによれば毎年80万人が死亡しています。
 心臓発作のうち急性心筋梗塞は、心臓に栄養を届ける冠動脈の内側にできる脂肪などの塊(プラーク)が原因。それが破れた時にできる血栓で血管が詰まって、心筋の一部が死にます。突然、激しい胸痛に教われることが多く、予測は困難。
 山王メディカルセンターの重松宏・血管病センター長(血管外科)は、「事前に予測ができるとすれば、症状が出る前に画像診断で病変の場所を確認し、細い管を入れて血管を広げる予防的な治療ができる」と話しています。

 2012年3月26日(月)




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