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■飲酒時にトマトを食べるとアルコール濃度低下 アサヒとカゴメ共同研究 [健康ダイジェスト]

 アサヒグループホールディングスとカゴメは、お酒を飲む時に一緒にトマトを食べると血液中のアルコール濃度が低下することを、共同研究で確認したと発表しました。トマトが体内の酵素を活性化させ、酔いの回りが緩やかになり、飲酒後に酔いが覚めるのも早くなる効果が期待できるといいます。
 両社では2009年から、アルコールと野菜の関係について共同で研究に取り組んできており、トマトの投与がアルコール代謝を促進させることを動物実験で確認していました。
 今回の研究では動物実験の成果をもとに、人での効果の検証と、そのメカニズムの解明を図りました。具体的な実験としては、20~40歳代の男性12人を被験者とし、アルコール(甲類焼酎ストレート約100ミリリットル)とトマトジュース(160ミリリットル缶3本)を一緒に飲んだ場合と、トマトジュースの代わりに同量の水を一緒に飲んだ場合の、それぞれの血液中のアルコール濃度を測定しました。
 その結果、トマトジュースを一緒に飲んだ場合は、同量の水を一緒に飲んだ場合と比べて、血液中のアルコール濃度や体内にとどまるアルコール量が平均で3割低くなりました。体内からアルコールが完全に分解される時間も、水を一緒に飲んだ場合は5・0時間要したのに対し、トマトジュースを一緒に飲んだ場合は4・2時間となり、約50分程度早まることが示されました。
 また、このメカニズムとしては、動物実験においてトマトの摂取によりアルコールの代謝にかかわる酵素が活性化することが確認されたといいます。
 具体的には、ラットにトマトの水溶性成分を摂取させ、その後アルコールを投与して、肝臓中のアルコール代謝に関連する酵素の活性を測定しました。その結果、アルコールおよびアセトアルデヒドを代謝する酵素の活性が高まる傾向がみられ、LDH(乳酸脱水素酵素)の活性が有意に高まったことが示されました。
 さらに、トマト摂取後のピルビン酸の上昇とともに、肝臓中のLDHの活性が高まることで、アルコールを代謝する酵素であるADHおよびアセトアルデヒドを代謝する酵素であるALDHの働きをスムーズにする補酵素NADが供給され、アルコールの代謝がより促進されたと考えられたといいます。
 共同研究の成果の詳細は、5月18日から20日にかけて行われた「第66回日本栄養・食糧学会大会」で発表されました。

 2012年5月27日(日)




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さうざんバー

すごく勉強になりました(^^)v呑む時は、トマトを食べることにします(^^)
by さうざんバー (2012-05-28 18:05) 

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