■iPSストック、来月にも作製開始 1例目で日本人2割をカバー [健康ダイジェスト]
京都大iPS細胞研究所は、移植用の細胞や臓器を作るためのiPS細胞(人工多能性幹細胞)をあらかじめためておく「iPS細胞ストック」計画の1例目を2月上旬に始めます。
日本人で最も多い白血球の型を持つボランティアの血液から作り、日本人のうち約2割の人への移植に使えるといいます。
ノーベル生理学・医学賞を受賞した所長の山中伸弥教授が27日午後、神戸市であったシンポジウムで明らかにしました。
iPS細胞は患者自身の皮膚や血液の細胞から作ることができますが、時間がかかるため、病気や事故で緊急に移植が必要になった際は間に合いません。また、患者ごとに作っていると、費用が膨大になります。
そこで山中所長らは、移植しても拒絶反応を起こしにくい特殊な白血球型を持つ人たちの細胞を元に事前にiPS細胞を作っておき、必要に応じて迅速、安価に提供できるようにストックしておくことを計画。昨年9月に京都大の倫理委員会から承認を得ていました。
今回、血液を提供するボランティアは、過去に京大病院を受診したことのある健康な人だといいます。品質管理を厳しくして質のよい細胞を厳選するため、作製まで半年ほどかかるといいます。
山中所長は、「患者本人からiPS細胞を作ると半年かかる。1カ月以内の移植が必要な脊髄損傷などの場合、間に合わない」と指摘し、「来月早々にも採血し、臨床応用できるレベルのiPS細胞の作製を開始する予定だ」と語りました。
2013年1月29日(火)
日本人で最も多い白血球の型を持つボランティアの血液から作り、日本人のうち約2割の人への移植に使えるといいます。
ノーベル生理学・医学賞を受賞した所長の山中伸弥教授が27日午後、神戸市であったシンポジウムで明らかにしました。
iPS細胞は患者自身の皮膚や血液の細胞から作ることができますが、時間がかかるため、病気や事故で緊急に移植が必要になった際は間に合いません。また、患者ごとに作っていると、費用が膨大になります。
そこで山中所長らは、移植しても拒絶反応を起こしにくい特殊な白血球型を持つ人たちの細胞を元に事前にiPS細胞を作っておき、必要に応じて迅速、安価に提供できるようにストックしておくことを計画。昨年9月に京都大の倫理委員会から承認を得ていました。
今回、血液を提供するボランティアは、過去に京大病院を受診したことのある健康な人だといいます。品質管理を厳しくして質のよい細胞を厳選するため、作製まで半年ほどかかるといいます。
山中所長は、「患者本人からiPS細胞を作ると半年かかる。1カ月以内の移植が必要な脊髄損傷などの場合、間に合わない」と指摘し、「来月早々にも採血し、臨床応用できるレベルのiPS細胞の作製を開始する予定だ」と語りました。
2013年1月29日(火)
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