SSブログ

■中皮腫、患者情報データベース提供へ 環境省、石綿健康被害で [健康ダイジェスト]

 早期発見が難しいとされるアスベスト(石綿)が原因のがん、中皮腫について、環境省は医師の診断に役立ててもらうため来年度から患者の情報を集約してデータベースを作り、全国の医療機関に提供することになりました。
 中皮腫はアスベストを吸い込むことが原因で起こるがんですが、ほかのがんに比べて早期発見が難しく、発見された後では、すでに悪化が進んでいて、治療が難しくなるケースが多いといわれています。石綿健康被害救済法の指定疾病になっているものの、医師の診断も難しいことから、認定までの時間がかかりすぎるとの指摘もあります。
 このため、環境省は、医師の診断に役立ててもらうため、中皮腫患者の情報を登録するデータベースを作り、全国の医療機関に提供することになりました。データベースの運営は、患者認定や医療費支給などを担う環境再生保全機構が行います。
 データベースには、法律の基準で中皮腫と診断された患者の年齢や職業、石綿の暴露歴のほか、医師の所見や治療内容などが登録され、中皮腫と判断したポイントなどがわかるということです。
 環境省では来年度から登録を始め、600人程度のデータを提供する計画で、今後、登録された内容を基に、迅速に診断するポイントや有効な治療法について盛り込んだパンフレットを作成し医療機関に配付したり、セミナー開催やホームページ掲載などを通じ、全国の医療機関に伝えます。
 環境省は、「データベースの活用によって、患者が全国どこでも一定水準以上の医療を受けられる態勢を作り、治療率の向上や早期発見につなげたい」と話しています。

 2013年2月17日(日)




nice!(19)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 19

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0