SSブログ

■先天性風疹症候群、新たに1人 東京都で4人目、全国で14人目 [健康ダイジェスト]

 風疹の流行の影響で、東京都で新たに1人の新生児が、母親が妊娠中に風疹に感染したことで目や心臓などに障害が出る「先天性風疹症候群」と診断されました。
 昨年からの流行で、風疹によって障害が出た新生児は東京都では4人目、関東地方では7人目で、全国では合わせて14人となりました。
 風疹は、妊娠中の女性が感染すると新生児に障害が出る先天性風疹症候群になる恐れがあり、昨年の春以降、流行が広がり続けています。東京都によりますと、先週、新たに1人の新生児が先天性風疹症候群と診断されたと、都内の医療機関から報告があったということです。
 風疹の流行は、首都圏や関西を中心に全国に広がっていて、今年に入ってからの患者の数は7月21日の時点で1万3110人となっています。
 風疹について多くの妊婦の相談に応じている、三井記念病院産婦人科の小島俊行部長は、「障害が出る赤ちゃんは今後さらに増える恐れがあり、行政などが赤ちゃんや母親を支援する態勢の整備を急ぐ必要がある。風疹の患者は依然として多く、妊娠を希望する女性やその周囲の人などは予防接種を受けてほしい」と話しています。
 母親が妊娠中に風疹に感染したことで心臓や目、耳などに障害が出る先天性風疹症候群と診断された新生児は、今年に入って全国で9人となり、昨年から続く風疹の流行では、合わせて14人となりました。
 都道府県別では、東京都が4人、大阪府、兵庫県、愛知県でそれぞれ2人、埼玉県、神奈川県、千葉県、香川県でそれぞれ1人となっています。
 先天性風疹症候群は、風疹ウイルスに免疫のない妊婦が妊娠初期に風疹にかかることにより、胎盤を介して胎児に感染し、生まれた新生児に多様な形態異常や障害を生じる先天異常症です。形態異常や障害の程度とその頻度は、風疹ウイルス感染と妊娠の時期の関係によります。
 妊娠1カ月以内に風疹にかかると約50パーセント、妊娠3カ月以内の場合は約20パーセントの確率で、先天性風疹症候群の新生児が生まれます。妊娠6カ月をすぎれば、胎児に感染は起こっても、先天性風疹症候群は出現しなくなります。
 低出生体重のほか、形態異常や障害には、生後一過性に認められるものと永久障害を残すものとがあります。生後一過性に認められるものとしては、血小板減少性紫斑病、肝脾腫、肝炎、溶血性貧血、大泉門膨隆、間質性肺炎などがあります。
 永久障害を残すものとしては、眼球異常、心臓の奇形、聴力障害、中枢神経障害などがあります。眼球異常には白内障、緑内障、網膜症、小眼症、心臓の奇形には動脈管開存症、心室中隔欠損症、心房中隔欠損症、肺動脈狭窄症、聴力障害には感音性難聴、中枢神経障害には精神発達遅延、脳性まひ、小頭症、水頭症などがあります。

 2013年8月1日(木)




nice!(15)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:健康

nice! 15

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0